Pillar Data System、新システムでストレージ市場に挑むここ数年で、ストレージ機器は必需品になったというのが大方の意見だ。文書保管を義務化した法令遵守などが追い風となり、データ保存用システムの市場は近年魅力を増している。
だが、ストレージ機器市場は現在、EMC (NYSE:EMC)、Hitachi Data Systems (HDS)、IBM (NYSE:IBM) の3社による寡占状態にある。新規業者の市場参入は不可能に近いというのが、多くのアナリストの見方だ。 そんな現状を、Pillar Data Systems が変えようとしている。同社は Oracle の CEO、Larry Ellison 氏率いるベンチャー投資会社 Tako Ventures から、1億5000万ドルあまりの資金を得て誕生した新興企業だ。同社は今週、1台のマシンでストレージエリアネットワーク (SAN) とネットワーク接続型ストレージ (NAS) の両方に対応できるシステム『Pillar Axiom Storage』を発表した。 SAN と NAS の両方に対応可能な機器というアイディアは、別に目新しいものではない。EMC や Network Appliance (NASDAQ:NTAP)といった他のストレージ機器メーカーも、SAN や NAS といった方式を区別しない製品を開発しており、複数のストレージフォーマットを扱う企業にとっては、こうした柔軟性が魅力となっている。 Pillar の Axiom システムが他社製品と異なるのは、「NAS と SAN を対等に扱うアーキテクチャ」を採用している点だ。 EMC や Network Appliance の製品が、SAN に NAS ゲートウェイを追加したり、ソフトウェアレイヤーを追加することで NAS システムを SAN として機能させたりといった手法を採っているのに対し、Pillar の製品は NAS と SAN の両方を単一プラットフォームに統合することが可能だと、Pillar の CEO、Mike Workman 氏は述べている。これにより、記憶容量や性能を損なうことなく、コストを競合製品の約半分に抑えられるという。 また、Axiom システムは顧客により多くの選択肢を提供することにもなる。顧客は自社のストレージ要件に応じて、よりコストのかからない NAS のみのシステム、性能を考えて SAN のみのシステム、あるいは両方を運用するシステムのいずれかを選ぶことが可能だと、Workman 氏は述べている。同氏は以前、IBM のストレージ担当幹部を務めていたが、Ellison 氏に請われ、競合ひしめく市場に切り込む Pillar を率いるため、同社 CEO に就任した。 関連記事 最新トップニュース
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