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2005年7月8日 12:00

Opera、P2P 機能搭載ブラウザの技術プレビュー版公開

著者Jim Wagnerオリジナル版を読む海外海外発
Opera Software は7日、Web ブラウザ『Opera』の技術プレビュー版『Opera 8.02 BitTorrent Technology Preview 1』を公開した。同プレビュー版には、『Windows』『Mac OS X』および Linux に対応した版がある。技術的な目玉は、その名前が示す通り BitTorrent プロトコルの実装だ。

従来、BitTorrent を用いて配布しているファイルをダウンロードするには、一般に Web ブラウザでメタファイル (.torrent ファイル) をいったんダウンロードし、さらにそのメタファイルを使って BitTorrent クライアント経由で実際のファイルをダウンロードするという手順を踏む必要があった。しかし今回の Opera 技術プレビュー版は、BitTorrent クライアント機能を備えているため、HTTP や FTP 経由で通常のファイルをダウンロードするのと同等の手順で、BitTorrent を用いて配布しているファイルを透過的にダウンロードできる。

具体的には、ユーザーが .torrent ファイルをクリックすると、まず BitTorrent によるダウンロードについて、説明するポップアップが出る。そして .torrent ファイルをダウンロードした後、BitTorrent クライアント機能が動作し、本体のファイルをダウンロードする。従来のファイルダウンロードと異なるのは、ブラウザが BitTorrent クライアントとして動作しているため、ダウンロードしたファイルを共有する点だ。

ダウンロード開始時に現われるポップアップには、「あなたは BitTorrent によるダウンロードを開始しようとしています。同じファイルをダウンロードするほかの人々と受信コンテンツを共有することになりますが、よろしいですか?」という説明が出る。

ダウンロードがある程度進んだ段階でファイルは共有状態となり、人気のあるファイルならアップロードトラフィックが発生する。ダウンロード後も、ブラウザを終了するか、BitTorrent 転送画面でファイルエントリを削除しない限り共有状態が続く。またブラウザを再起動した後も、ファイルエントリが残っていれば再び共有状態にできる。

Opera Software のエンジニアリング担当副社長 Christen Krogh 氏は、BitTorrent に対応したことにより、基本的な P2P の機能性が備わったと述べた。同社の技術プレビュ−版の位置付けは、なんであれ新たな機能を盛り込む際に、あらかじめユーザーから意見を求めるために行なうというものだ。今回はその機能が、BitTorrent にあたる。

先ごろ米最高裁が、条件付きながらも、P2P ネットワークにはユーザーの違法行為の責任があるとの判断を示したことを考えると、BitTorrent 機能を内蔵したことで、様々な反響を呼ぶ可能性がある。一部には著作権保有者から反発を招くという見方があり、また企業内利用を考えると、BitTorrent トラフィックが発生することで、管理者と衝突しかねない。もちろん、Opera Software 側に違法使用を勧めるような様子は一切ない。

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