InPhase、ホログラフィック記録技術の商品化まであと一歩ホログラフィックストレージ技術は、Polaroid の科学者 Pieter J. Van Heerden 氏が1963年にデータを立体的に記録することを最初に発案して以来、長らく研究過程にあった。しかし、InPhase Technologies によると、ホログラフィックストレージ技術の商品化実現まで、あと一歩のところに来ているという。同社は2006年下半期に、ホログラフィックストレージ製品の出荷を開始する見通しだ。
InPhase および同社創立者達のホログラフィックストレージ研究開発の足跡は、ネットワーク機器メーカー Lucent Technologies (NYSE:LU) 傘下の名だたる研究開発部門 Bell Labs の研究プロジェクトだった1994年までさかのぼることができる。InPhase は2000年に、Bell Labs から分離独立する形で、Lucent のベンチャー会社として発足した。 ホログラフィックストレージ技術は、ディスクの表面だけではなく、全層に立体的にデータを記録することから、ストレージの容量、価格、データ転送速度において飛躍的な進歩をもたらす技術だ。 同社は先ごろ、放送業界コンベンション『NAB 2005』において、ホログラフィックストレージ初の商用製品となる『Tapestry』ドライブのプロトタイプの実演を行なった。最初の製品は、直径130ミリの記録メディアを用い、300GB の記録容量 (CD-ROM 換算で400枚以上に相当) と、毎秒20MB の転送速度を実現する見込みだ。InPhase によると、Tapestry メディアの容量は、2010年までに1枚あたり1.6TB に達するという。 ホログラフィックストレージメディアの耐久年数は50年で、価格もいずれ LTO 規格の磁気テープより「大幅に安くなる」ことが見込めることから、InPhase は大規模なファイル保存需要のある分野が、必然的に導入するものと期待している。例えば、業務用ビデオ映像/業務データ保存法令遵守/医療用画像/衛星画像/科学面への応用といった分野だ。 プロトタイプドライブは、単一レーザー光を2つに分け、それぞれを信号光および参照光として異なる照射角で Tapestry メディア (書き換え不能な WORM 型) に投射してデータを記録する方式だ。記録媒体の厚さは1.5ミリで、直径130ミリの透過性樹脂ディスク基板2枚に挟まれている。InPhase の主要出資企業で開発パートナーの Hitachi Maxell, Ltd. が、ホログラフィック記録メディア用に新しいカートリッジを設計、開発した。同社は、メディア量産プロセスの開発も行なっている。 最新トップニュース
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