Microsoft と商標を巡って争った結果、Lindows (現 Linspire) が社名と製品名の変更に応じたのは、1年ほど前のことだ。その Linspire の周辺で、再び名称に関わる問題が起きた。
Linux などの OS ディストリビューション情報サイト『Distrowatch』は8月23日、『Freespire』という名前の新しい Linux ディストリビューションについて情報を掲載した。しかし Freespire プロジェクトと Linspire との間でメールのやりとりがあった模様で、この Linspire OS のクローン版は、名称を変更することになった。
Distrowatch が掲載した情報には、次のように書いてある。「Freespire は、新しい Linux ディストリビューションで、Linspire OS から独自コンポーネントと商標を取り除いた無料版です。無料リポジトリも付随し、1500以上のパッケージに apt-get や Synaptic (パッケージ管理ツール) でアクセスできます」
Linux の世界では、商標権侵害を避けつつ、特定の Linux ディストリビューションのクローンを作成することは珍しくない。Linux カーネルは、Free Software Foundation (FSF) 由来のライセンスの一種 GPL を採用しており、複製/修正/再配布を認めている。Linux クローンとしておそらく最も有名なのは、商用 Linux の代表格といえる Red Hat 製品のクローン版だろう。
誤解とはいえ、Freespire が無料版 Linspire だと思っていた向きには、残念な顛末だったが、関連して嬉しい出来事もあった。Linspire の Web サイトでは、本物の Linspire OS の無料コピーこそ、真の「Freespire」だとして、Linspire OS の無料提供を開始した。ダウンロード購入の際に無料クーポンコードを入力すれば、現行版の『Linspire Five-0』が手に入る。期間は9月6日までだ。