![]() ![]() ![]() ![]() Dell が『Itanium』搭載サーバーの製造から撤退この記事のURLhttp://japan.internet.com/webtech/20050920/12.html
著者:David Needle
海外internet.com発の記事
パソコンおよび量販クラスサーバー大手の Dell (NASDAQ:DELL) が、Intel (NASDAQ:INTC) 製64ビットプロセッサ『Itanium』搭載サーバーの製造から手を引く。Itanium は、Intel と Hewlett-Packard (HP) が共同開発したアーキテクチャだが、両社と競合する IBM (NYSE:IBM) は、この件に対して即座に反応を示した。
IBM の Systems Group に取材したところ、同社は Eメールで次のようなコメントを寄せた。「今回の Dell の決定は、Itanium の開発を共同で行った HP (NYSE:HPQ) にとって、大きな打撃となる。数多くのコンピュータシステム購買層の心をつかもうと、同社はこの10年の間、10億ドル以上もつぎ込んできたからだ」 HP への影響はともかく、Intel と緊密な関係を持つ Dell だが、実のところ Itanium 搭載システムについては、それほど力を入れていなかった。 Dell が15日に行なった発表によれば、Itanium 搭載システムの製造は中止するが、ハイエンド製品においては、今後も Intel の『Xeon』プロセッサを継続して使用するという。Xeon プロセッサは、基本的に32ビットアーキテクチャの x86 互換プロセッサだが、現在は64ビット拡張機能を備えている。一方の Itanium は、x86 アーキテクチャと互換性の無い純粋な64ビットプロセッサだ。Dell からコメントは得られなかったが、Intel の広報担当は、Dell の決定があったことを認めた。 Intel 広報担当の Erica Fields 氏は、「(サーバーについては) 量販クラスのサーバ市場主体という Dell のビジネスモデルに従えば、今回の決定は筋が通っている。当社は今後も他の分野で、Dell との緊密な協力関係を続ける。Itanium を採用して搭載システムを販売する OEM 先は75社にのぼっており、Dell の決定は Itanium の売れ行きに大きな影響を与えない」と語った。 IBM は自社製の『Power』プロセッサを搭載したハイエンド サーバーを手がけており、一方 HP は、これまでのところ Itanium 搭載のハイエンド サーバーではトップクラスのメーカーだ。そのため両社は、直接競合する関係にある。Dell の決定について HP は、同社の事業ばかりか、Itanium 搭載システム市場全体に打撃を与えるとの見方に対し、強く反発している。 HP のワールドワイド サーバーマーケティング担当ディレクタ Brian Cox 氏は、次のように語った。「Dell はサプライチェーンに依存しており、多様なビジネスモデルは求めず販売台数の多い業者たらんとしている。これ以外にはどんな業態にも適さない。(ハイエンドシステムに必要な) コンサルティングを伴う販売業務を増やすことは、Dell のビジネスモデルに合わない」 Itanium は登場した当初、Intel の主力32ビットプロセッサ『Pentium』に取って代わり、主流プロセッサになるものと考えられていた。しかしその後、Itanium のターゲット市場は、同プロセッサの洗練性 (すなわち後方互換性の問題) ゆえに、ハイエンド サーバーとスーパーコンピュータ市場に移っていき、x86 互換32ビットプロセッサの後継という可能性は、今のところ見えない。現在 x86 互換32ビットプロセッサは、64ビット拡張機能を備えたり、マルチコア化を図るなど、x86 アーキテクチャとの互換性を維持したまま高性能化が進んでいる。 元々『IBM PC/AT』互換機パソコンメーカーとして出発し、今も基本的には同じプラットフォームの製品を中心に、パソコンおよび比較的低価格のサーバーを手がける Dell にとって、ハイエンド サーバーおよびスーパーコンピュータ市場は縁遠いといえる。 |