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Mozilla、セキュリティ強化版の『Firefox 1.0.7』を公開オープンソース開発団体の Mozilla Foundation は21日、「セキュリティおよび安定性強化版」として、Web ブラウザ『Firefox』の新版 Firefox 1.0.7 を公開した。同団体および Firefox については、Web サイトクラックのほか、脆弱性が多くなっていることなど、懸念材料が増えている。
Firefox 1.0.7 では、多くのセキュリティ修正を施した。対応した脆弱性のうち、少なくとも1件については、セキュリティ調査会社 Secunia が5段階中最大の危険度を付けている。 Secunia のセキュリティ勧告によると、Linux 版において Firefox を起動するシェルスクリプトが、シェルコマンドを内包した URL をコマンドラインで受け取った場合、そのシェルコマンドを解釈してしまうという。同脆弱性については、Mozilla が運営するバグ追跡サイトにも同様の記述がある。同脆弱性の CVE (共通脆弱性データベース) 登録番号は「CAN-2005-2968」だ。 Mozilla のバグ追跡記録を見ると、9月6日に最初のエントリを作成していることから、その時点で Mozilla は、すでに起動シェルスクリプトの問題を認識していたことになる。 この起動シェルスクリプトの問題は、悪意ある攻撃者が悪用し、システムを危険に晒す可能性がある。たとえばメールクライアントなど、Firefox 以外のアプリケーションで、既定 Web ブラウザを Firefox に設定している場合、細工したリンクをクリックさせれば、任意のシェルコマンド実行が可能になる。ただし、Firefox の起動にシェルスクリプトを用いるのは Linux 版だけのため、ほかのプラットフォーム版に同脆弱性は存在しない。 Mozilla によると Firefox 1.0.7 では、「ソフトハイフン (の文字コード) を用いたホスト名を読み込んだ際に起こる、潜在的なバッファオーバーフローの脆弱性」にも対応したという。これは国際ドメイン名処理に存在するものだ。本記事執筆時点で、Mozilla は 1.0.7 で修正した脆弱性のリストを更新していないため、対応した脆弱性の総数については不明だ。Firefox 1.0.5 および 1.0.6 では、12件の脆弱性に対応していた。 Firefox 1.0.7 リリース直前の19日、セキュリティソリューション大手 Symantec (NASDAQ:SYMC) は、インターネットのセキュリティに関する最新レポート『Internet Security Threat Report』を発表している。Symantec はその中で、2005年前半6か月の期間中、Firefox を含む Mozilla 製ブラウザには、Microsoft の『Internet Explorer』(IE) など他のいかなるブラウザよりも多くの脆弱性が見つかったと述べていた。 Symantec は同レポートで、Firefox を含む Mozilla 製ブラウザに関して、2005年1月から6月までの間に、ベンダーが確認した脆弱性が25件見つかっており、そのうち18件は危険度が高いものだったと指摘した。これとは対照的に、IE では同じ期間において、ベンダー確認済みの脆弱性が13件しかなく、深刻度の高いものはそのうち8件だけだったという。 このような報告のほかにも、Mozilla 製品に関する不安材料が持ち上がっている。ロシアのセキュリティ会社 Kaspersky Labs は、Mozilla 製品の韓国配布版の一部が、『Virus.Linux.RST.b』ウイルスに感染していたと報告した。Mozilla は21日、セキュリティ勧告の中で、『Mozilla Suite 1.7.6』と『Thunderbird 1.0.2』の韓国サードパーティ提供版が、Linux.RST.b ウイルスに感染していたとし、9月17日をもって Mozilla の FTP ミラーネットワークから感染ファイルを削除したと述べた。 6月には、韓国の Mozilla サイトがクラック被害に遭うという事態が起きているが、Linux.RST.b ウイルス感染と関係があるのか否かは不明だ。 関連記事 最新トップニュース
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