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ソーシャルメディア実現へ――ヤフー、11月末より API 提供開始
■検索こそ Web2.0 井上氏は近頃耳にする機会の多い言葉「Web2.0」について、「昔からネットの本質について考えてきた人たちにとっては当たり前の話でもあるが、分散した情報を節目としてまとめた点は有意義だ」と述べ、Web2.0 の観点から検索について語った。 井上氏にしてみれば、検索こそ“Web2.0 の最たるもの”だという。その理由として、「検索は初めからロングテール」であることを挙げた。「Web ページの数が少なかった時期は、検索する人も少なく、当然キーワードも少なかった。それがある程度の数に増えるにつれてキーワードがロングテール化していった」という過程があり、少なくとも同氏が検索に携わり始めた7年前にはロングテールだったという。 また、「検索は初めからマスメディアではなくマイメディア」というのも理由の一つだ。「サーチエンジンは TV や新聞のようにに5〜6個の選択肢から選ぶのではなく、何十億〜何百億あるページのどこに導かれるかわからない。キーワードによっては何百万ものページが検索結果に出てくる」ことから、検索はユーザーごとにパーソナライズされた“マイメディア”となる。 検索というものは、当然のことながら「人が作ったコンテンツのデータベース」である。検索を提供している側が URL そのものを作っているわけではなく、ユーザーがページを作るとそれが検索対象となっているに過ぎない。「検索という仕組みは提供しているが、検索の対象は提供していない」と井上氏。コンテンツそのものはユーザーが作るという点も Web2.0 らしい。 さらに検索の特徴の一つとして「ずっとβ版」であることを挙げた。検索にはゴールがなく、どこまで行っても改善し続けなければならないものである。とはいえ、「何らかの基準を持って検索を作らないと改善したのか悪くなったのかわからない」のも事実である、そこで重要となるのがヤフー独自の「RCFTP」という5つの基準だ。「Relevancy(関連性)」、「Comprehensivenes(網羅性)」、「Freshness(新鮮度)」、「Presentation(表示)」、「Trust(信頼))」をすべて満たすことを目指している。 ■ヤフーが目指す「ソーシャルメディア」 今後ヤフーは次世代に向けてどのように進んでいくのか、井上氏はその方向性を「ソーシャルメディア」という言葉で表し、「Contents」「Traffic」「Monetization」という要素から説明した。
Contents 面では、コンテンツプロバイダーによる「ヘッドコンテンツ」から、ユーザーが作る「テールコンテンツ」へ、また、これまで Web ページを評価してきたページビューやユニークユーザーといった指標も、滞在時間や顧客満足度という新しい基準にシフトしていくという。 Traffic の面では、自社のサービス内で完結させる「Stickiness」という観点から、API を介して他へトラフィックを流す「Syndication」へと移行していくとの見解だ。 Monetization については、これまでは大きな広告媒体で収益を得ることに主眼が置かれていたが、今後は個人の Blog を含めた“スモールパブリッシャー”も重視していく方針で、「そのためにはアフィリエイトが欠かせない」という。 これらにより、ヤフーにはヘッドからテールまであらゆるコンテンツが集まることになる。API を提供することで、スモールパブリッシャーはヤフーのコンテンツや広告を利用でき、ヤフーからスモールパブリッシャーに大量のトラフィックが流れることになる。逆にスモールパブリッシャーからのトラックバックによってヤフーにもトラフィックが流れる、というサイクルができる。
■「Yahoo!デベロッパーネットワーク」公開 そこで、ヤフーでは、API を提供するサイト「Yahoo!デベロッパーネットワーク」を11月末に公開することを発表した。同サイトは米国 Yahoo!ですでに提供されている「Yahoo!Developer Network」の日本語版となる。 サービス開始当初は Web 検索、イメージ検索、動画検索のみだが、井上氏は「ソーシャルメディア化を進めるにあたって API の提供は必須だ」とコメント、今後さまざまな API が公開される予定だ。
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