BitTorrent、映画の違法ダウンロード阻止に協力P2P 型ファイル共有プロトコル『BitTorrent』の開発者 Bram Cohen 氏と米国映画協会 (MPAA) は、著作権保護対象コンテンツの違法ダウンロード阻止で協力することで両者が合意したと発表した。Cohen 氏は、BitTorrent Inc. の設立者でもある。
この合意に従い、Cohen 氏は、MPAA 関連コンテンツの海賊版へのリンクを、BitTorrent.com サイトの検索エンジンから削除すると約束した。 Cohen 氏は、声明で次のように述べている。「BitTorrent Inc. は、 BitTorrent 技術を映画の無許可配布に悪用しないよう強く求める。BitTorrent.com の検索エンジンから無許可コンテンツを取り除くため、映画業界と協力できることを喜ばしく思う」 しかしながら、合意は BitTorrent プロトコル自体の使用制限などには踏み込んでいない。同プロトコルは、オープンソースライセンスで公開しており、多種多様なクライアントやトラッカーサイトあるいはメタ検索サイトなど、膨大な数のユーザーと共に BitTorrent Inc. 自身が直接関与しない巨大なコミュニティが成立している。 BitTorrent がこのように多くのユーザーを持つ P2P 技術になった理由は、巨大なファイルを素早く共有できるからだ。 BitTorrent プロトコルの特徴は、完全なファイルだけを直接やり取りするのではなく、ファイルを複数の断片に分割し、完全なファイルをすでに所有しているノード以外にも、部分的にしか断片データを持たないダウンロード途中のノードからもアップロードを行なう点にある。従って特定のファイルについて、ダウンロード途中のノードを含め、多数のアップロードノードが存在することになり、このノード群を BitTorrent では「Swarm」と呼ぶ。 最初の提供者が何らかのファイルをアップロードする場合、そのファイルの情報ファイル「torrent ファイル」を作成し、torrent ファイルをもとにダウンロードしてもらうことになる。この際、ダウンロードする側が求めるファイルを検索して、該当する torrent ファイルや前述した Swarm を構成するノード情報を取得できるサイトがトラッカーサイトだ。 MPAA によると、同協会はこの1年、こうしたトラッカーサイトを中心に、BitTorrent プロトコルを悪用しているさまざまなサイトを相手取って多数の訴訟を起こし、それらサイトの90%を閉鎖させたという。 だが、閉鎖に応じないサイトもある。その1つが、スウェーデンの『PirateBay.net』だ。同サイトは、MPAA が訴訟に持ち込むと脅しても挑戦的姿勢を崩さない。 PirateBay.net は、(他国である) 米国の DMCA 法の適用を受けず、同法を強制できるわけがないと主張している。 なお、Cohen 氏は今週、MPAA との合意発表に加え、BitTorrent クライアントの最新バージョン 4.2 を公開した。この最新バージョンは、ユーザーインターフェースを改善したほか、トラッカーサイトの要らない torrent ファイル作成機能を追加している。 関連記事 最新トップニュース
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