Webテクノロジー 2005年12月9日 14:00

Debian 系 Linux の企業への普及を狙い、共通コアをリリース

著者: Sean Michael Kerner  オリジナル版を読む
2005年12月9日 14:00 付の記事
■海外internet.com発の記事

『Debian GNU/Linux』ベースのディストリビューション推進団体 DCC Alliance が今月初め、Red Hat の製品や Novell の製品に代わるディストリビューションを提供しようという取り組みの一環として、メンバーのディストリビューションの共通コアとなる『DCC 3.0』をリリースした。DCC Alliance は、Debian GNU/Linux ベースのディストリビューションを企業にも広めて、実業界における普及を促進しようとしているが、このリリースによって多少の道筋ができたかもしれない。

「DCC」は、当初 Debian Common Core の略語だったが、「Debian」という語の使用が商標上問題となったため、現在は DCC Common Core の略となっている。

DCC Alliance が発足したのは今年8月だ。設立メンバーは、Linspire (旧 Lindows)、Sun Wah LinuxXandros、MEPIS、credativ、LinEX、Knoppix、Progeny、UserLinux、gnuLinEx という Linux 関連ベンダー7社および2団体が名を連ねている。だが、企業への Debian 普及を促進する影響力はないとして、同団体の動きを冷ややかに見る向きもある。

DCC 3.0 自体は、ディストリビューションではなく、Linux 標準化団体 Free Standards Group (FSG) の仕様『Linux Standards Base (LSB) 3.0』に準拠した Debian コアだ。これを開発した狙いは、DCC Alliance メンバー内でディストリビューションの共通コアとすることによって、企業における Debian の使用および普及を促進することにある。DCC 3.0 は、予定よりかなり遅れて今年6月に正式リリースされた『Debian GNU/Linux 3.1』(コード名「Sarge」) のコンポーネントを利用している。

コア共通化の狙いは、独立系ソフトウェア開発会社 (ISV) が、DCC 3.0 準拠のディストリビューション向けにコードを開発/移植しやすくするためだ。

Sun Wah Linux の CEO (最高経営責任者) Alex Banh 氏は、次のように述べている。「DCC 3.0 のリリースは、非常に重要な意味を持つと思う。なぜなら、共通コアを推進するためにさまざまなメンバーが協力して最初に取り組んだ成果を示すものであるからだ」

Xandros の広報担当副社長 Stephen Harris 氏は、次のように語った。「DCC 3.0 によって、Debian GNU/Linux の商用利用への注目や集合効果が生じるため、わが社のサーバー製品やデスクトップ製品にとっても普及拡大の道が多く開ける。DCC Alliance が取り組まねばならないことは数多く残っているが、勢いはついた。そして、大した障害も見あたらない」

Sun Wah の Banh 氏は、DCC Alliance が次に取り組むことの1つとして、ISV および独立系ハードウェアメーカー (IHV) 向け認定プログラムを挙げている。

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