Webテクノロジー 2005年12月14日 13:00

簡便な無料仮想化技術『VMware Player』の正式提供開始

著者: David Needle  オリジナル版を読む
2005年12月14日 13:00 付の記事
■海外internet.com発の記事

ストレージシステム大手 EMC (NYSE:EMC) 傘下の VMware は12日、簡便さを高めた仮想環境技術『VMware Player』のベータテストを終え、正式に公開した。同ソフトウェアは、より手軽に VMware の仮想化技術を利用できるもので、無料配布中だ。

VMware Player を用いることで、OS ベンダーやアプリケーション ベンダーは、あらかじめ構成した状態のシステムを配布でき、実運用目的だけでなく評価目的のためにも利用できる。こうした仮想環境上で動作する構成済みシステムの1つが『Browser Appliance』だ。同パッケージも12日に VMware が発表したもので、オープンソース団体 Mozilla Foundation の営利子会社 Mozilla Corporation との提携によって生まれた。Browser Appliance は、VMware Player による仮想環境に Web ブラウザの『Firefox』を組み込み、その名前の通り、仮想的なブラウザ専用マシンとして機能する。

Browser Appliance を含む各種構成済みシステムは、VMware Player だけでなく、VMware の主力仮想化技術製品『VMware Workstation』『GSX Server』『ESX Server』による仮想環境でも動作する。

VMware Player を利用すれば、『Windows』あるいは『Linux』が動作するパソコン上に、32ビットおよび64ビットのアプリケーションや OS を、標準のデスクトップ アプリケーションのようにインストールし、パソコンの他の部分から独立した安全な仮想環境内で動作させることが可能だ。

Mozilla Corporation 以外にも、BEA SystemsIBMNovellOracleRed Hat などのソフトウェア企業が、VMware の仮想環境用の構成済みシステムを開発している。VMware と提携各社は、『VMware Technology Network』(VMTN) を通じてこれら構成済みシステムを無償配布している。

調査会社 Illuminata のアナリスト Thomas Deane 氏は、取材に対し次のように語った。「これはすばらしい。たとえば、Oracle のデータベース製品を購入する場合、インストールから試験運用まで非常に煩雑な作業が待っている。しかしこれは、新しいアプリケーションをテストする際の、きわめて現実的な方法だ」

Firefox を用いた Mozilla 提供の仮想マシン Browser Appliance は、Web 閲覧におけるセキュリティを高めるものだ。VMware Player による仮想環境がホスト環境から切り離されているため、万が一悪質プログラムをダウンロードし実行してしまっても、仮想環境内に影響を留め、ホスト環境に悪影響を与えずに済む。また Browser Appliance は、1回利用する度、設定を自動的にリセットするため、パスワードや口座番号などの個人情報が恒久的に残ってしまうことがない。

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