IBM が、今月23日をもって正式に『OS/2』の出荷を終了した。ただし標準サポートについては2006年いっぱいまで継続する。
OS/2 とは、IBM の『PS/2』システム用 OS として、1985年に IBM と Microsoft が共同開発を発表した製品だ。両社の関係は1990年まで続いたが、Microsoft が『Windows』の開発に注力するため OS/2 開発から離れ、以後 IBM が単独で開発を進めた。1994年のバージョン3で初めて製品名を『OS/2 Warp』とし、クライアントシステム用 OS として積極的に宣伝を行なっていたが、バージョン4をリリースした1996年をもって、クライアントシステム用 OS の覇権争いから撤退した。
しかしその後 IBM は、Eビジネス向けサーバー OS 『OS/2 Warp Server』としてリリースを重ね、クライアントシステム用にもバージョン4をベースに、小規模なリリースを行なってきた。なお OS/2 の終了については、今年7月に発表済みだ。
OS/2 の歴史を振り返ると、その大半、特にクライアントシステム用 OS としてバージョンアップを繰り返した期間のほとんどは、Windows との競争だったが、結局圧倒するには至らなかった。OS/2 にとって事実上の終焉は、IBM が1999年に Linux の全面採用姿勢を示した際に始まっていたと言えそうだ。実際同社は OS/2 ユーザーに対し、Linux に切り替えるよう薦めている。
OS/2 の移行に関する Web ページで IBM は、「当社は置き換え可能な製品を用意していません。OS/2 のクライアントおよびサーバー環境の代替となる OS として、Linux を検討するよう提案します」と明記している。
しかし IBM が OS/2 を見捨てたとはいえ、OS/2 ユーザーはそれに納得しているわけではない。