Web 上のあらゆるテキストを、情報リンクとして活用する方法新興会社の Hyperwords Company は8日、Web 上のあらゆるテキストを情報リンクとして活用できる、『Firefox』ブラウザ用の無料機能拡張『Hyperwords』を公開した。
同社 CEO の Frode Hegland 氏は取材に対し、「言葉の定義を調べるだけではない。言葉をもとに、様々な操作ができる。それを指定するのはユーザーだ」と答えた。Hyperwords は、同社の Web サイトから無償でダウンロードできる。 Firefox に Hyperwords をインストールすると、ブラウザ上で任意の文字列を反転表示した際に、多段式のメニューが現われるようになる。単語単位なら、ダブルクリックするだけだ。メニューには、Hyperwords の設定以外に最上位層の項目が9種類並んでいる。上から順に、「Search (キーワード検索)」「Reference (ナレッジベース検索)」「Map (地図検索)」「Shop (商品検索)」「Copy (クリップボードにコピー)」「Email (引用メール作成)」「Tag (タグ検索/登録)」「Blog (Blog 検索/作成)」「Translate (翻訳)」だ。 任意の文字列に対して動作するため、単語だけでなく、ひとかたまりの文章に対しても操作でき、そちらの方が有用な場合もある。たとえば、Web ページ内の複数段落を反転表示し、メニューから「Email」の下位項目にある「Immediately (すぐに)」を選択すれば、反転文章を引用した Eメールを新規に作成できる。動作するメールクライアントは、OS 側のデフォルト設定に従うようだ。 これだけでも十分に便利なのだが、より素敵な機能がある。選択文字列やページ全体を翻訳する「Translate」項目だ。対応言語は翻訳対象や翻訳方向によって異なる。選択文字列を翻訳する場合、英語との間では、フランス語/ドイツ語/ノルウェー語/ロシア語/オランダ語/スペイン語/ポルトガル語と相互翻訳でき、英語からの単方向翻訳ではさらに、簡体中国語と繁体中国語に対応する。一方ページ翻訳の場合、基本的には英語と、ドイツ語/フランス語/イタリア語/ポルトガル語/日本語/スペイン語/簡体中国語との相互翻訳が可能だ。 このように、翻訳機能の内容を見ると、翻訳対象によってやや機能性に差があることが分かる。これは、Hyperwords Company が独自の翻訳エンジンを運用している訳ではなく、他社の翻訳エンジンにデータを渡すという実装を行なっているためだ。ほかの機能性も同様で、各機能に応じて様々なサードパーティのサービスにアクセスする。 Hegland 氏は、「当社はデータ (情報サービス) を一切持っていない。これらのデータ (情報サービス) の利用手段を提供しているだけだ」と語った。 Hyperwords からアクセする具体的なサードパーティの名前を、ごく一部だけ挙げてみると、選択文字列翻訳は『freetranslation.com』、ページ翻訳は Google の『Language Tool』、Web 検索は『Google』『Yahoo!』『Alexa』『Clusty』の4種、ナレッジベース検索は『Wikipedia』『Dictionary.com』『IMDb』『CIA The World Fact Book』『Yahoo! Finance』の5種、といった具合だ。 Hegland 氏によると、Hyperwords はロンドン大学ユニバーシティカレッジにおいて、2年間に渡り開発してきた技術で、現在特許を出願中だという。同社を資金面で支えているのは、少数の起業投資家のみで、Hegland 氏も同技術から利益を得る方法について、まだ十分に整理できていないと認めている。 「様々なビジネスモデルを試しているが、まだ答えは出ない。1つの可能性としては、法人顧客向けの特別版やプロフェッショナル版を提供するという方法がある」と Hegland 氏は語った。 関連記事 最新トップニュース
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