Infonetics、セキュリティ機能付きルーターが好調との調査結果ルーターは、ネットワーク構築に欠かせない最も重要な構成技術の1つだ。企業がインターネットに接続する際、要となるのはルーターといっても過言ではない。そして企業向けルーター市場は、全体として現在も伸びつつある。ただし、それは出荷数に関してだ。
データネットワーク構築や通信分野に詳しい市場調査会社 Infonetics Research の発表によれば、世界市場における企業向けルーターの出荷数は、2005年に前年比で14%増加したという。出荷数は伸びたものの、価格競争の結果、全体の売上は減少し、2005年は前年比3%減の33億ドルだった。2004年の売上は34億ドルとなっている。 しかしセキュリティ機能付きルーターに関しては、出荷数および売上ともに増加している。2005年のセキュリティ機能付きルーターの売上は、前年比121%増の8億300万ドルで、出荷数も前年に比べてほぼ3倍と大きく伸びた。 Infonetics の Enterprise Voice & Data 部門でディレクティングアナリストを務める Matthias Machowinski 氏によると、セキュリティ機能付きルーターとは、ファイヤーウォールや暗号化機能を、何らかの形で内蔵するものを指すという。 本社と支社のような組織形態を考えた場合、セキュリティ機能付きルーターを配備する可能性が高いのは、支社の方だ。セキュリティ機能付きルーターは管理が簡単で、リソースに限りがある支社クラスの組織において、単一のルーターにサービスを集約できるためと Machowinski 氏は説明する。 さらに同氏は取材に対し、次のように語った。「本社組織では、セキュリティを (ほかの機能と) 分けて、専用機器を使用する傾向にある。一般的に言えば、その理由はパフォーマンスの問題だからだ」 ほかに、惰性という側面もある。つまり規模の大きな企業では、従来キュリティ機器とルーターを別々に配備してきたためだ。 Infonetics の調査によると、2005年の企業向けルーターの世界市場において、競合他社を大きく引き離して圧倒したのは、ネットワーク機器大手 Cisco Systems で、出荷数シェアが71%、売上シェアは81%だったという。中国に本社をもつ Huawei Technologies がセキュリティ機能付きルーターの出荷数と売上に関して2位になった。また Nortel Networks は企業向けルーター全体の売上シェアで3位となっている。 Infonetics は、今後5年間の企業向けルーター世界市場について、売上の年間成長率平均が8%、出荷数の年間成長率平均は9%になると予測している。 セキュリティ機能の統合、サービス品質、VoIP 対応などに対する需要が、この市場の成長を引っ張る中心的な牽引材料となりそうだ。 なお短期的に見た場合、IPv6 が企業向けルーターのアップグレード動機になる可能性は低い、というのが Machowinski 氏の見方だ。IPv6 は次世代インターネットプロトコルだが、Infonetics の需要予測要素に入っていない。 関連記事 最新トップニュース
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