IDC、パソコン市場の成長鈍化は『Vista』が遅れるせいではないパソコン出荷台数の伸び率が鈍化しつつある。しかし、Microsoft が先ごろ発表した次期クライアント OS『Windows Vista』の出荷延期が、大きな影響を及ぼすわけではなさそうだ。
調査会社の IDC は27日、四半期単位で実施しているパソコン市場調査『Worldwide Quarterly PC Tracker』を発表した。同社は報告書の中で、世界市場における2006年と2007年のパソコン出荷台数伸び率が、それぞれ10%強になるとの予測を示した。これは、2004年と2005年の15%台という伸び率に比べると、かなり目立つ成長鈍化だ。 IDC のアナリスト Richard Shim 氏は取材に対し、次のように述べている。「巷の論調とは反対に、わが社は Vista (の出荷遅延) がパソコン販売台数に与える影響について、極度に大きなものとは見ていない。Microsoft とパートナー各社が、今年のホリデーシーズンに向けどのような対策を立てるか、そしてどのような更新プログラムを提供するのか次第という可能性はあるが、われわれは大きく影響しないと見込んでいる」 Shim 氏は、今後のパソコン出荷台数伸び率を、過去2年に比べて鈍化すると予測した理由の1つとして、パソコン購買サイクルの長期化を挙げた。すなわち、世界市場で2004年に非常に好調だったサイクル需要によるパソコン購買活動が、2005年まで長引いたためという。「この種の成長を、3年以上維持することはできない」と同氏は語った。 とは言うものの、強さを示す分野もある。たとえば米国市場だが、Shim 氏は同市場において、ノートパソコンの出荷台数がデスクトップパソコンの出荷台数を上回る時期の予測を、2008年から2007年後半に繰り上げた。 「消費者はこれまで、ある種のモバイル地獄にはまっていた。なぜならノートパソコンは価格が高いうえ、性能が不足していたためだ。しかし価格が下がり、バッテリー駆動時間が伸びるにつれ、状況は大きく変わった。ノートパソコンの売れ行きを後押ししているのは、業務用途分野だけではない。一般消費者も求めている」と Shim 氏は述べた。 IDC の予測によると、世界市場におけるパソコン出荷台数伸び率は、2006年が10.5%、2007年が10.7%になるという。ただし2007年の数字は、前回11月に発表した予測値を若干上回っている。11月に同社が示した予測値は、2006年が10.6%、2007年が8.9%というものだった。 今回の発表で示した予測値の変化は、Windows Vista の出荷と、それに伴うデジタル統合関係の進展により、2007年の業務用途購入が強まる結果、2006年から2007年にパソコン出荷数の移動が起きるとの見方を反映したものだ。 関連記事 関連テーマ 最新トップニュース
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