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本格 OS を目指し、ウィンドウシステムを備えた『MINIX』時を遡ることおよそ15年前、Linus Torvalds 氏は、『MINIX』OS のニュースグループにオープンソース OS『Linux』に関する情報を初めて投稿した。
その後、Linux は数十億ドル産業に成長した。しかし Torvalds 氏に「インスピレーション」を与え、Linux 開発のきっかけとなった MINIX はどうなったのか? MINIX は今も健在で、ウィンドウシステム『X Window System, Version 11』を備える最初のバージョン MINIX 3.1.2 のベータテスト中だ。同じ『UNIX』風 OS の Linux が成長を遂げるその陰で、MINIX は本格利用に堪える OS になるため、長い間歩みを進めてきた。 MINIX については、説明が必要だろう。同 OS は、アムステルダム自由大学教授の Andrew Tanenbaum 氏が、1987年出版の OS 設計と実装に関する教科書用に開発した UNIX 互換 OS だ。おそらく、前述した通り Torvalds 氏が Linux 開発のきっかけを得たという関連性で最も名が知られている。Torvalds 氏は、1991年3月から MINIX に触れ、同年10月には、最初の Linux リリースを MINIX のニュースグループで発表した。Torvalds 氏は当時 Linux を、「AT-386 コンピュータ用の無料版 MINIX 類似品」と説明していた。今となっては少々補足が必要かも知れない。同氏が文中で触れた「AT-386 コンピュータ」とは、Intel 製プロセッサ『80386』を搭載した『IBM PC/AT』互換機全般を指す言葉だ。 一方 MINIX は、バージョン 2.x まで教材専用という立場を維持していたが、2005年10月、教材であると同時に本格利用にも堪える OS を目指し、バージョン 3.x が登場した。これは MINIX にとって、新たな時代の幕開けだった。 Tanenbaum 氏は取材に対し、次のように述べている。「MINIX バージョン 1.x とバージョン 2.x は、本格的な用途ではなく教育目的のためだけに開発したものだ。バージョン 3.x は、信頼性が高く自己回復機能を備えた、本格用途の OS を目指している」 20年前に登場してからというもの、MINIX はウィンドウシステムによる GUI 環境に対応してこなかった。しかし、3月28日に公開ベータテストが始まった MINIX 3.1.2 は、前述の通り X Window System を備えている。 X Window System は、UNIX 系 OS や各種 Linux ディストリビューションにおける、近代的な GUI 環境の基盤となっているウィンドウシステムだ。現在開発は X.Org Foundation が管理している。 Tanenbaum 氏によると、MINIX 3 は本格的用途に充てることを目的としているため、「本当に使い物になる」ように機能追加を行なっているという。 「X Window System と、emacs/vi/cc/gcc/perl/python/ssh など400種以上の UNIX プログラムを備え、MINIX は本格的システムになる道を歩んでいる」と、Tanenbaum 氏は語った。 関連記事 最新トップニュース
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