Linux から開発者を取り込め、MS が『Windows CE』アドオン発表Microsoft は4日、『Windows CE 5.0』の無料追加パッケージ、『Windows CE 5.0 Networked Media Device Feature Pack』をリリースした。メディアデバイスの開発者を Linux から引き離し、自社のデジタルホーム構想に誘い込む狙いを持ったソフトウェアパックだ。リリース発表を、Linux イベント『LinuxWorld Conference & Expo』(4月3日-6日) の開催中に行なったことからも、その狙いが見て取れる。
声明によれば、同ソフトウェアパックは、IPTV セットトップボックス (STB)、デジタルビデオレコーダ (DVR)、家庭用メディアゲートウェイなどといった、メディアデバイスの OEM メーカー向けの無料オプションソフトウェアだ。OEM メーカーの開発者が、ミドルウェアのライセンス取得やそれらの統合に精力を割かれること無く、デバイスの開発に集中できるよう支援するものだという。 「ネットワーク型メディアデバイス市場の現行ビジネスモデルは、OEM メーカーにとって、OS (Linux) をはじめ、メディア再生、ネットワーキング、デバイスドライバ、ユーザーインターフェース (UI)、コーデック、デジタル著作権管理 (DRM) など、デバイス構築に必要なコンポーネントを得るために、長い時間と多大の費用がかかっており問題だ」と Microsoft のモバイル/組み込み機器部門担当ディレクタ Jane Gilson 氏は指摘する。 それに対して、Windows CE 5.0 Networked Media Device Feature Pack には次のような利点がある、と Gilson 氏は言う。「十分に検証され予め統合されたコンポーネントをまとめて得ることができるパックだ。OEM メーカーは追加したい機能を選んでクリックするだけでいい」 Windows CE 5.0 Networked Media Device Feature Pack のリリースは、オープンソース OS の Linux にとって打撃となる。Linux は、DVR 向けテレビサービス市場で群を抜く TiVo が使っており、同市場で優位にある。しかし、その優位が崩れかねないからだ。 Microsoft は、Windows CE 5.0 Networked Media Device Feature Pack の利点について、「オープンソースの OS と違い」、ネットワーク型メディアデバイスの開発に必要なネットワーキング、デバイスドライバ、コーデックを提供すること、と説明している。 Gilson 氏によれば、少なくとも30社のデバイスメーカーが Windows CE 搭載セットトップボックスを出荷中だという。そして、Windows CE 5.0 Networked Media Device Feature Pack を使った製品を計画中のメーカーとして、Cisco Systems、Motorola、HUMAX、Amoi Electronics などの名前を挙げた。 Windows CE 5.0 Networked Media Device Feature Pack には、DVR ソフトウェアも入っている。そして、同パックを使って開発すると、Windows PC との相互運用性について『PlaysForSure』プログラムを通じ、Microsoft の認定を受けることもできる。 Windows CE 5.0 Networked Media Device Feature Pack は、Microsoft にとってモジュラー型機能パックの市場開拓戦略の始まりとなるものだ。同パックは、Microsoft が世界中の顧客や提携企業、開発者、研究者および政府機関などにソースコードを開示して、カスタムアプリケーションの配布を認めるプログラム『Shared Source Initiative』にも含まれている。 関連記事 最新トップニュース
|
|