新版でサーバー分野の浸透に期待がかかる Linux OS『Ubuntu』Linux ディストリビューション『Ubuntu』の創設者 Mark Shuttleworth 氏は4年前、2人目の「宇宙旅行客」として歴史に名前を刻んだ。そして今度は地上でも、新たな足跡を残そうとしている。
Ubuntu のスポンサ会社 Canonical と Sun Microsystems (NASDAQ:SUNW) は5月30日、Ubuntu の新リリース『Ubuntu 6.06 LTS (Long Term Support)』を共同発表した。新版は間もなく正式提供が始まる見通しだ。企業向けサーバーエディションを用意する Ubuntu 6.06 LTS は、企業向け Linux で先行する Red Hat や Novell の製品と競合し、同市場の勢力図を書き換える可能性が十分にある。 Ubuntu 6.06 LTS は、名前に Long Term Support とある通り、サーバーエディションのサポート期間が5年、デスクトップエディションのサポート期間が3年と長くなるのが特長だ。 また Sun との共同発表を行なった背景でもあるが、Ubuntu 6.06 LTS は、Sun のマルチスレッド技術『CoolThreads』を使用したマルチコアプロセッサ『UltraSPARC T1』に対応する。これは主要 Linux ディストリビューションでは初めてだ。 Shuttleworth 氏は取材に対し、「われわれにとって、非常にドラマチックな開発だ」と語った。 同氏は、Ubuntu プロジェクトが SPARC アーキテクチャ対応に関して最初に盛り上がりを見せたのは、4か月前のことだったと振り返る。 同プロジェクトでは当初、SPARC 対応検証に4か月ないし5か月程度の時間がかかり、UltraSPARC T1 固有のコンポーネントを揃えるまでには、さらに4か月ないし5か月程の期間を要すると見込んでいた。Shuttleworth 氏によると、開発が迅速に進んだのは Sun の『OpenSPARC』プロジェクトのおかげだという。 Ubuntu 6.06 LTS の UltraSPARC T1 対応は、カーネルレベルに及ぶ。すなわち、Ubuntu 6.06 LTS で用いる Ubuntu 版『Linux カーネル 2.6.15』が、『Linux Kernel Archives』サイトで公開している標準 Linux カーネルよりも先に、UltraSPARC T1 対応となる。標準 Linux カーネルでは、バージョン 2.6.17 まで UltraSPARC T1 に対応する予定がない。 なお Sun だが、同社は共同発表の中で、UltraSPARC T1 プラットフォームにおいて Linux と自社 OS の『Solaris』が使えることは、顧客の選択肢が増えることだとして歓迎姿勢を示した。同社は UltraSPARC T1 搭載サーバー『Sun Fire T』シリーズを販売している。 Sun のマーケティング担当ディレクタ Fadi Azhari 氏は取材に対し、次のように述べた。「これ (Ubuntu 6.06 LTS の登場) は Solaris に対する脅威ではなく、新たなビジネスだ」 関連記事 最新トップニュース
|
なぜ勝った? 世界No.1シェアをつかんだ“Windows”(9月5日 11:00)
ソフトバンクモバイル、8月の純増数は約16万件――携帯電話契約数に関する速報(9月5日 14:40)
【今週の Web ミミズク】Google と Apple でにぎわうニュースサイト(9月5日 16:50)
1アール単位でお米を購入できる「農力村」がオープン(9月3日 18:10)
TCA、8月度の携帯契約数を発表――ソフトバンクが16か月連続純増 No.1 に(9月5日 18:00)
私の周りは“geek out”している人ばかり(9月5日)
|