Sun が内覧会で多様な技術を披露、中には毛色の変わった技術もSun Microsystems (NASDAQ:SUNW) は先ごろ、年次技術内覧会『Sun Labs Open House』を開催した。
今年は同社の研究開発部門 Sun Labs 開設15周年にあたり、これを記念して Sun Labs ディレクタの Bob Sproull 氏や Sun の CTO (最高技術責任者) Greg Papadopoulos 氏など、Sun を代表する先見の明を備えた人々が基調講演を行なった。 また Sun Labs Open House では、最先端の研究プロジェクトを多数披露した。 Sun Labs は、主に比較的短期間 (1年から3年) のプロジェクトに取り組んでおり、Sun の現行製品やサービス補強を目的とした研究はもちろん、一部には新たな分野を切り拓く研究もある。 『Java』『UltraSPARC III』、およびシンクライアントシステム『Sun Ray』などの技術は、いずれも Sun Labs の研究プロジェクトから誕生した。 今年の内覧会では40種ほどの技術を紹介したが、中には企業向けコンピューティング会社という Sun の基調路線から、大きく逸脱するような技術がいくつもあった。 その1つが『Blurbalyzer』で、Amazon.com の書籍検索システムを1段引き上げる検索システムだ。 Amazon.com では、ユーザーが購入した商品に基づいて、関連する売れ行きの良い書籍を推薦する。これに対して Blurbalyzer は、文章の類似性に基づいて推奨書籍を選ぶ。 Sun の先進検索技術研究責任者 Stephen Greene 氏は取材に応え、「Amazon.com の手法が悪い訳ではないが、われわれは異なるアプローチを採った」と述べた。 同じ検索関連の研究プロジェクトには、音楽検索技術もある。今のところ Sun は、音楽業界に参入する計画を持っていないが、『Search Inside the Music』(SITM) プロジェクトは、Apple Computer の『iTunes Music Store』(iTMS) といったサービスを、より有用なものにする可能性を秘めている。 iTMS では、楽曲ファイルの付帯情報 (タグ情報) に基づいて好みの音楽を推測し、推薦ページを構築する。またユーザーインターフェースとなっている iTunes 自体も、基本的には付帯情報でしか楽曲ファイルを分類できない。一方 SITM は、アーティスト名やジャンル名といった付帯情報だけではなく、音響上の類似性やリズムなど、音楽そのものが持つ情報も加味して楽曲を分類する技術だ。 SITM を開発した Sun Labs の Paul Lamere 氏は同システムについて、ある曲と似た音楽を探す、という要求に応えるものと説明した。 SITM の実演では、再生中の曲と類似するパンクロックや、クラシックのピアノ曲を探し出した。さらに同じアーティストの曲に絞ったり、同ジャンルで別アーティストの曲まで対象を拡げるといった調整も可能だ。 では Sun にとって、音楽検索が持つ意味とは何だろうか。 Lamere 氏は取材に対し、次のように語っている。「音楽配信 (サービス) は、帯域とストレージ容量を食いつぶす。コンテンツ分析にも、大量の帯域と CPU (演算能力) を要する。これはまさに、わが社の『Sun Grid』システムが最も適する分野だ。Sun Grid を利用すれば、時間制で CPU をレンタルして使用できる」 関連記事 最新トップニュース
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