組み込み機器用ソフトウェア開発ソリューション会社 Wind River Systems (NASDAQ:WIND) は7月31日、『Wind River General Purpose Platform』『Wind River Platform for Consumer Devices』『With Wind River Platform for Network Equipment』それぞれの『Linux』エディション 1.3 をリリースした。
また Wind River は、今回の版でオープンソースコミュニティが開発した各種パッチやパッケージ、あるいはドライバなどを活用しているが、一方で同日、オープンソースの統合開発環境『Eclipse』推進団体 Eclipse Foundation に対し、30万行に及ぶコード寄贈も発表している。
さらにこの日、航空大手 Boeing による、Wind River Platform for Network Equipment, Linux Edition の採用発表もあった。Wind River の Linux に関する取り組みは、まさに追い風に乗りつつあるようだ。
これは、継続的な Linux 導入の拡大と、Wind River による開発の賜物だ。同社が初めて、プロプライエタリの組み込み用 OS『VxWorks』を補完するものとして、通信業界向けの Linux プラットフォーム (Wind River Platform for Network Equipment, Linux Edition) を投入したのは、2004年11月のことで、さほど古い話ではない。
Wind River の Linux プラットフォーム担当上級マネージャ Glenn Seiler 氏は、取材に対し次のように述べている。「われわれはもはや、他社を追いかける存在ではない。当社は主導的地位を確立しつつある」
Seiler 氏は、同社が Linux カーネル 2.6.14 を使用した最初の組み込み OS ベンダーだと主張する。また、Wind River Platform for Network Equipment, Linux Edition 1.3 は、『Carrier Grade Linux (CGL) 3.2』の要件を実装した最初のプラットフォームの1つでもある。
しかし、今回のリリースに含まれているリアルタイムパッチは、他社を先導するというより、組み込み用 Linux 分野における主要な競合相手 MontaVista Software に追随した形だ。
MontaVista は2004年10月以来、リアルタイム性を強化した Linux の開発および推進に取り組んでいる。
そして2005年8月、MontaVista はプロプライエタリなリアルタイム OS と同等の応答性能を、Linux で達成できるようになったと発表した。当時 Wind River の製品プランニングおよび管理担当副社長の John Fanelli 氏は、「MontaVista のリアルタイム Linux」を競合上の脅威と見なしていないと、発言していた。
なお MontaVista は2005年9月に、リアルタイム性を取り入れた MontaVista Linux をリリースしている。