2005年1月に自社 PC 約30万台をシンクライアントに切り替えると発表し、シンクライアントブームの火付け役となった日立製作所。同社が提供するセキュリティ PC を中心とした「セキュアクライアントソリューション」とはどのようなものなのか。そして同社のビジネス戦略とは?
今回は、同社のセキュリティ PC をはじめとするセキュアクライアントソリューション事業を推進する、プラットフォームソリューション事業部セキュアユビキタスソリューションセンタ長の岡田純氏にお話を伺った。
日立が提供するセキュアクライアントソリューションは、ハードディスクレスのセキュリティ PC から、USB 対応の認証デバイス「KeyMobile」で本人認証を行い、PC もしくはサーバー側にアクセスするというもの。PC もしくはサーバー側で管理された画面のみを呼び出すため、社内外だけでなく出張先などからでも、オフィス内の自分のデスクトップ環境を呼び出せる。
同社が提供するソリューションには次の3タイプがある。
ひとつ目は、モバイル環境でセキュリティ PC を利用できる「ポイント・ポイント型」。外出先からセキュリティ PC 上でオフィス内にある自席 PC 環境を利用できる。
ふたつ目は、Citrix Presentation Server を導入し、社内と社外でセキュリティ PC を利用できる「センター型」。1サーバーを複数ユーザーで使用することで、リソースを効率的に利用できる。サーバー側で既存環境のアプリケーションやデータを一元管理することができ、アプリケーションのアップデートをサーバー上で一括して行える。
そして三つ目は、クライアントブレードを導入し、社内と社外でセキュリティ PC を利用できる「ポイント・ブレード型」。1ユーザーに1枚のクライアントブレードを割り当て、個人の PC 環境の自由度を保つ。また、サーバー型同様、ソフトウェアのアップデートやウィルス対策を一括して行うことが可能だ。
そのほか、システムを構築することなく、シンクライアントを導入できる「リモートアクセスパック」もある。ASP(Application Service Provider)サービスを利用することで、イントラネットの設定などをすることなく、ハードウェアの初期投資を抑えるかたちでの導入が可能となる。