Microsoft、『IronPython』を正式リリースMicrosoft (NASDAQ:MSFT) は5日、同社初の動的言語『IronPython』を正式にリリースした。IronPython の開発者によれば、Microsoft はこれを機に、ほかの動的言語も手がけるという。
IronPython は、『Python』の実装の1つだ。Python 自体は、インターネットの世界で十分に成熟した動的なスクリプト言語の1つで、Web 開発者の人気も高い。動的言語としては、Python 以外にも『Perl』『PHP』『Ruby』『Tcl』などがある。 これらの言語には、いくつか共通する特徴がある。その中で最も際立った点は、バイナリコードを生成する言語処理系 (コンパイラ) ではなく、実行時に逐次バイナリコードに変換する言語処理系 (インタープリタ) だということだ。また、文法が非常に簡単なため、習得が容易というのも大きな特徴だ。 Python は Google や BitTorrent が好んで使っており、Web 上で非常に人気がある。これに対して IronPython がその優位性を主張できるのは、Microsoft の『.NET Framework』用の実装という点だ。IronPython は、すべての .NET サービスが利用できるだけでなく、『Windows Vista』以降の Windows API である『WinFX』(混乱を避けるため『.NET Framework 3.0』に改称) とも連係する。 Microsoft で IronPython の主席開発担当を務める Jim Hugunin 氏 (同氏は Microsoft 入社以前から IronPython の開発を手がけていた) によると、ほかの Python 実装はいずれも、.NET に対応するなら、かなり多くの手を加えなければならないという。 .NET で動的言語をサポートすることが重要だった、と同氏は説明する。なぜならこれまでは、『Visual C#』など静的なコンパイラ言語処理系しか選択肢がなかったからだ。Visual C# は非常に複雑で習得も難しい。 Microsoft は IronPython を『Visual Studio 2005 SDK』に加える計画だ。しかし IronPython はオープンソース プロジェクトなので、このコンパイラ自体の一部にはならないという。IronPython は、Microsoft のオープンソース プロジェクト リポジトリサイト『CodePlex』で入手できる。同サイトは『SourceForge.net』と同様に、オープンソース プロジェクトを立ち上げ、開発コミュニティを運営できるサイトだ。 Hugunin 氏によると、Microsoft は近い将来 IronPython の調整を行ない、その後別の動的言語に取り掛かるという。Hugunin 氏が携わっていたプロジェクトの1つには、PHP 言語の .NET 実装『Phalanger』がある。 関連記事 最新トップニュース
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