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プロセッサ競争が、周波数からコア数競争の時代へと変化した2006年年末を目前に控えた今、x86 アーキテクチャ製品を中心に、今年のプロセッサ動向を振り返ってみよう。同アーキテクチャ プロセッサの2強と言えば、AMD (NYSE:AMD) と Intel (NASDAQ:INTC) だ。かつて両社は、どれだけ高い動作クロックを実現するかという視点で性能競争を展開していた。しかし今年から特に顕著になったのは、クロック数競争時代からコア数競争時代に大きく転じたことだろう。
今や両社とも、高クロック化にはあまり関心がないようで、どちらかというとマルチコア化による性能向上を謳っている。 IT 情報分析会社 Insight 64 のアナリスト Nathan Brookwood 氏は、プロセッサにおける競争点の変化について「マルチコアは、新しいメガヘルツだ」と語る。「以前は、動作クロックを高めて性能を向上させる時代だった。だが今は、いかに多くのコアを備えるかが問題となる時代になった」と説明した。念のためにつけ加えておくと、マルチコア プロセッサに先鞭をつけたのは、AMD でも Intel でもない。多数のコアを備える製品としては、IBM の『POWER』アーキテクチャ プロセッサが有名だが、AMD および Intel がマルチコア競争に参入する何年も前から、複数のベンダーがマルチコア プロセッサを生産していた。ただしこれらは、x86 アーキテクチャではない。 しかし Brookwood 氏は、コアを増やすことが良いことに繋がるとは限らないと指摘する。「動作クロック競争は結局、実質的な価値すら無視して周波数を高め、最速プロセッサを謳うところまで行き着いた。コア数競争時代においても、おそらく同様の過剰競争が起きるだろう」 x86 アーキテクチャのマルチコア化だが、AMD と Intel がマルチコア プロセッサを市場に投入したのは、2005年のことだった。しかし、マルチコア x86 プロセッサが市場において俄然主流となったのは、2006年になってからだ。 AMD は、サーバー用プロセッサ『Opteron』のデュアルコア版を2005年に市場投入し、サーバー用プロセッサのマルチコア化では Intel に先行 (パソコン用プロセッサでは Intel が先行) した。サーバー用途市場において Opteron の浸透ぶりは目覚ましく、Intel が支配的だった同市場のシェアを奪い取る強力な競合製品となった。一方 Intel も今年後半になって、省電力性を謳ったサーバー用デュアルコア プロセッサ『Xeon 5100』の出荷を開始した。さらに同社は11月、4コアプロセッサ『Xeon 5300』を投入し、さらに攻勢を強めた。主要サーバーメーカーも、すばやく Xeon 5300 搭載システムを出荷している。 マルチコアが新たな競争材料だとすれば、Intel は4コアプロセッサ Xeon 5300 の投入により、明らかに一歩先んじたことになる。Intel の動きに呼応して、AMD も開発中の4コア プロセッサについてプロトタイプを披露した。ただし、AMD の4コアプロセッサ『Barcelona』のリリースは、早くても2007年中ごろとなる。 AMD は、同社の4コアプロセッサこそ「より本当の」4コア設計で、4コア構成が持つ潜在能力をより完全に活かせると謳っている。Intel の Xeon 5300 は、既存のデュアルコア Xeon 5100 を2基まとめて4コアにしただけ、というのが AMD の主張だ。 関連記事 最新トップニュース
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