Webテクノロジー 2006年12月25日 09:00

オープンソースと法律問題の関係が印象深かった2006年

著者: Sean Michael Kerner  オリジナル版を読む
2006年12月25日 09:00 付の記事
■海外internet.com発の記事

迫り来る年末を前に、今年のオープンソースの動向を振り返ってみよう。特に印象深いのは、オープンソースと法律問題の関係だ。

2006年もオープンソースの世界は大いに発展を遂げ、このまま年が暮れてゆくと誰もが思っていた矢先の11月に、大きなニュースが飛び込んできたのは記憶に新しい。

それは、長年対立していた Novell (NASDAQ:NOVL) と Microsoft (NASDAQ:MSFT) が、製品の相互運用性確保に共同で取り組み、潜在的な知的財産権侵害の問題を問わないことで提携した件だ。

両社の提携は、それ自体大きな影響力のある出来事だが、ほかにもオープンソースに関する大きなニュースはあった。ただし、訴訟問題や訴訟に発展する可能性を孕んだ問題の多い年だったと言える。

『Linux』カーネルの開発者たちにとって、2006年は法的な問題について議論を重ねた年だった。開発者コミュニティでは、Linux カーネルが用いている「フリーソフトウェア」ライセンス『GNU 一般公的使用許諾契約』(GPL) の改訂について、議論が沸騰した。GPL の改訂版、すなわち『GPL Version 3』(GPLv3) は、今年ドラフト第1版ドラフト第2版が公開となった。

現在の Linux カーネルは、『GPL Version 2』の下でライセンス供与されており、Linux の生みの親 Linus Torvalds 氏も Linux カーネル開発者コミュニティも、当面 Linux カーネルのライセンスを GPLv3 に変更する可能性は低そうだ。

この GPLv3 で大いに議論を呼んだのは、DRM (デジタル著作権管理) と特許に関する新たな文言および条項だった。特に Microsoft と Novell が提携を発表してからというもの、Microsoft のオープンソースに対する根強い不信感が改めて明らかになった。その結果、特許侵害訴訟から身を守ることの必要性は、自明というだけで済まなくなっており、GPLv3 にまつわる議論は過熱する一方だ。

また2006年は、ブラウザ戦争の新たな幕開けを迎えた年でもあった。Microsoft の『Internet Explorer 7』と、Mozilla Foundation の『Firefox 2.0』という新世代の Web ブラウザが、数日差で登場したことは象徴的な出来事だったと言えるだろう。

そしてここにも、法的な話が出てくる。もちろん、Firefox が Microsoft と Novell の提携から直接影響を受けるわけではないが、Mozilla Foundation は対処すべき独自の法的問題を抱えている。今年 Mozilla Foundation は、商標権規定の厳格化を進め、その結果 Firefox の商標ライセンスについて、フリー OS 開発プロジェクト Debian と衝突し、Firefox の商標フリー版『IceWeasel』が登場することとなった。

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