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2007年1月12日 10:40

画像ベースのスパム増加で、サーバー処理の負荷も増大

著者Andy Patrizioオリジナル版を読む海外海外発
スパム業者たちはしばしば戦術を変更して、防衛戦略の一歩先を行こうとする。現在の最新戦術は画像ベースのスパムだ。

書き方をいろいろと工夫して「住宅ローン」「バイアグラ」といった興味を引く語を混ぜ込んでも、テキストベースのスパムならば、スパム阻止技術が非常に効率良く検出するため、スパム業者たちは新たな武器として画像ファイルを使うようになった。

多くのスパム阻止技術は、「jpeg」形式や「gif」形式の小さな画像ファイルを用いてテキストを画像化したスパムを見逃してしまう。ここで問題なのは、画像ベースのスパムが、テキストベースのスパムに比べてかなりサイズが大きいため、メールサーバーの負担が大きく、処理時間も長くかかることだ。

ウイルス対策製品ベンダー F-Prot の最高調査研究責任者 Mikko Hypponen 氏は取材に対し、次のように述べた。「これはスパムの容量における大幅な増加だ。画像ベースのスパムの数が少し増えるだけでも、世界中を飛び交うスパムの総ファイルサイズは大幅に増える」

Hypponen 氏は、現在インターネットの邪魔者になっている全スパムのうち、画像ベースのスパムが占める割合を35%程度と見ている。幸いなことに、Hypponen 氏によると、インターネットの全トラフィックのうち、Eメールが占める割合は極わずかだという。したがって、画像ベースのスパムがインターネット全体をクラッシュさせて止めてしまうといった人騒がせな話は、まったく根拠がない。

しかし Hypponen 氏は、「インターネット全体が、Eメールのせいで停止することはないだろうが、Eメールそのものについては、また別の話だ」と語る。現在使われている SMTP ベースの Eメールは、1960年代末にインターネットが米国防総省の1プロジェクトとして誕生し、数十人規模で運用を始めた頃から設計が変わっていない。

SMTP プロトコルは、本格的な認証もセキュリティも到達保証も未だに備えていない。「Eメールが現在のようにうまく機能している唯一の理由は、人々の善意だ。彼らが物事をぶち壊そうとしていないからに過ぎない」と Hypponen 氏は警鐘を鳴らす。

調査会社 Gartner のセキュリティ調査ディレクタ Peter Firstbrook 氏は、Eメールサーバーにおける画像スパムの爆発的な影響を認めた。同氏によると、画像スパムの割合が2006年第3四半期の6%から同年第4四半期には30%と、1四半期間で7倍近く増加したという。

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