Microsoft、SaaS 開発支援のためサンプルコードを公開Microsoft (NASDAQ:MSFT) は8日、サービスとしてのソフトウェア (SaaS) を『Windows』環境で開発するための手引きとして、初めてのサンプルコードを公開した。サンプルコード『LitwareHR』は人事アプリケーションだが、その狙いは、人事アプリケーション構築の手引きを提供することではなく、SaaS 開発にあたり開発者が知っておかなければならないことすべてを、具体的に示すことにある。
Microsoft のソリューション アーキテクチャ グループ担当ディレクタ Gianpaolo Carraro 氏によると、この架空サンプルは、単一インスタンスのマルチテナント型アプリケーションとして実装したものという。単一インスタンス/マルチテナントとは、SaaS というアプリケーション提供モデルにおいて、重要なアーキテクチャ様式だ。具体的には、ユーザー毎の必要性に基づくカスタム化要素を切り分け、単一のアプリケーション コードを多数のユーザーで共用可能にするアーキテクチャだ。 SaaS 開発で ISV が頭を悩ませる問題は3つある。スケーラビリティ、カスタマイズ化、そして効率的なマルチテナント化だ。まずスケーラビリティについてだが、従来の企業向けアプリケーションでは、同時に利用するユーザーが数十人から数百人くらいなのに対し、SaaS では同時に数千人が利用する可能性がある。Carraro 氏によると、この負荷をこなすことが極めて重要だという。 次にカスタマイズ化の扱いだ。企業において、アプリケーションを初期状態のまま利用することは滅多にない。だが多数の企業が同一アプリケーションを利用する SaaS 環境では、カスタマイズ化がより困難になる。別のユーザーには影響を与えることなく、単一のアプリケーションをカスタマイズできるようにするには、どうすればいいだろうか。 答えは、カスタマイズ要素とアプリケーション プログラムを分けることにある。起動する度に、カスタマイズ要素の情報を別途読み込んで適用すれば、特定のニーズに合わせてプログラム本体に手を入れる必要はなくなる。 これは、効率的なマルチテナント化という3番目の問題にも大いに関係する。すなわち、多様なニーズを持った多数のユーザーが殺到するサーバーにおいて、単一のアプリケーションをいかに上手く機能させることができるか、という問題だ。Microsoft は、行儀の良い SaaS アプリケーションを作成する上で、プログラマの手助けになるよう今回のサンプルコードと関連文書を作成した。 サンプルコードは、開発者サイト『MSDN』の SaaS 開発リソースページで公開中だ。 関連記事 最新トップニュース
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