ゲーム機『PS3』でスタンフォード大の医学プロジェクトに貢献ソニー コンピュータエンターテインメント (SCEI) は15日、米スタンフォード大学の医学プロジェクト『Folding@Home』に参加できる、『PlayStation 3』(PS3) 用アプリケーションを提供すると発表した。Folding@Home は、世界中のコンピュータから演算能力を提供してもらって行なっている分散コンピューティング プロジェクトで、タンパク質の折りたたみ構造を研究し、それに関連する疾病の治療に役立てることを目標にしている。今後 PS3 ユーザーは、同プロジェクトに参加して医学に貢献することが可能になる。
Folding@Home は、パーキンソン病/アルツハイマー病/癌など、様々な疾病の原因究明を目指して2000年に発足したプロジェクトだ。 スタンフォード大学の化学学部で准教授を務める Vijay Pande 氏は取材に対し、現在 Folding@Home には約20万台のコンピュータが参加していると説明した。Pande 氏は、PS3 ユーザーの参加開始から最初の1か月間で、少なくとも1万台の PS3 が Folding@Home に参加することを期待すると語った。PS3 用の Folding@Home クライアントは、PS3 のソフトウェア更新の一環として、今月末に提供が始まる予定だ。当然ながら、これは任意参加となる。PS3 に追加される Folding@Home アイコンをクリックすれば、アイドル時の演算能力を提供することで、同プロジェクトに参加できる。 ソニーは同プロジェクト参加によって、娯楽アプリケーションの実行という通常の機能以外の面で PS3 の能力を示したい考えだ。 ソニーでソフトウェア開発マネージャを務める Noam Rimon 氏は、次のように説明した。「これは社会的貢献だ。ユーザーはマシンを立ち上げておく必要があるが、ゲーム中にバックグランドで Folding@Home の処理を行なわないため、余分な負荷はかからない」 スタンフォード大学の Pande 氏は、PS3 ユーザーが Folding@Home に参加することについて、PS3 が備える『Cell Broadband Engine (Cell/B.E.)』プロセッサが特に大きな魅力だと語った。「Cell を搭載した PS3 は、一般的なパソコンより約20倍も高速だ。1万人の PS3 ユーザーに参加してもらえれば、20万人のパソコンユーザー参加に匹敵する。(PS3 ユーザー) の参加数が5万人になれば、1ペタフロップス (ペタフロップスとは1秒間に1000兆回の浮動小数点計算を実行できる演算能力を指す) レベルの処理能力を獲得することになる。まさに圧巻だ」 関連記事 関連テーマ 最新トップニュース
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