Linux Foundation は8日、Linux の標準仕様『Linux Standard Base』(LSB) をアップデートし、Linux ベンダーとアプリケーション開発者がこれまでより簡単に LSB に準拠できるようにした。
LSB は、以前からその目標として、Linux における API およびライブラリのコア部分を定義し、独立系ソフトウェアベンダーでも LSB 準拠の Linux ディストリビューション上で動作するアプリケーションを開発、移植できるようにすることを掲げてきた。また、LSB には Linux の断片化を防止する手段という側面もあるとみられている。
Linux Foundation は、今回更新された『LSB 3.1 Update 1』を、2006年4月にリリースした『LSB 3.1』のマイナーアップデート版と位置づけている。
「今回の更新でより重要なのは、テストツールと証明書をリリースしたことだ」と、Linux Foundation の COO (最高業務責任者) Dan Kohn 氏は取材に対して語った。「Update 1 と名付けた理由は、下位および上位互換性の両方を確保したからだ。今回はいくつかの不具合を修正しているだけなので、ツールと証明書の方が、真に新しいニュースと言える」と Kohn 氏は言う。
Kohn 氏によると、多くの Linux ディストリビューションはすでに LSB 3.1 準拠の認定を受けており、アップデート版の認定を受ける必要はないという。
Linux Foundation がリリースした新しいテストキットのねらいは、ディストリビューションやアプリケーションが LSB に準拠しているか否かを実際に調べるにあたり、その手順を簡略化することだ。新しい『LSB Distribution Testkit』(LSB DTK) と、既存の『LSB Test Framework』を比較しても、どちらもLSBへの準拠を調べるものなので、標準仕様準拠という観点から見れば、その機能は似通っている。