3者は一致団結し、Web 標準化団体 World Wide Web Consortium (W3C) に対し、『HTML 5』規格を採択するよう提言した。HTML 5 は、『Web Applications 1.0』仕様および『Web Forms 2.0』仕様を含み、『HTML 4』と後方互換性を持つ。
Opera Software の広報担当 Anne van Kesteren 氏は、取材に対し次のように述べた。「HTML 5 は、人々が長年にかけて蓄積した情報を保護することを念頭に置いている。前方/後方互換性を確保することにより、数百年は無理だとしても、今後数十年の間は HTML を読み取り可能にしておきたいと、われわれは考えている」
HTML とは、W3C のディレクタを務める Tim Berners-Lee 氏が発案し、過去および現在も Web ページの記述に使われているマークアップ言語だ。最後に大きなアップデートが行なわれたのは、バージョン4.0がリリースされた1997年だった。1999年には、『HTML 4.0.1』が勧告された。
HTML の標準化を統括する W3C は、最近では XHTML に注力している。2000年には、公式規格として『XHTML 1.0』をリリースし、現在は、XHTML 2.0 が草案段階にある。XHTML は、XML と HTML を組み合わせた Web 記述用マークアップ言語だ。
Opera Software の最高標準化責任者を務める Charles McCathieNevile 氏は、W3C は HTML 4.01 以降、Web で使用されている HTML の開発に対する取り組みを、事実上放棄してきたと指摘する。
「HTML の実装は、いまだに不完全な状態にある。その理由の1つは、多くのケースにおいて実装の仕方が明確に定義されていないからだ。われわれ、および Apple と Mozilla は、この件について何か対策を講じることが重要だと感じていた」と、McCathieNevile 氏は語った。
一方、Microsoft (NASDAQ:MSFT) が、同社の提供するブラウザ『Internet Explorer』で HTML 5 の制定を求める取り組みを支援するかどうかは明らかになっていない。この件について、同社からのコメントは得られなかった。
Mozilla の CTO (最高技術責任者) Brendan Eich 氏は、取材に対し次のように述べている。「HTML 5 では、ブラウザ間の互換性向上のほか、ドキュメントに加えて『Web 2.0』スタイルの Web アプリケーションのサポート、さらにはマルチメディアのサポートを強化できる」