IBM (NYSE:IBM) は21日、『POWER』アーキテクチャ プロセッサで最速の処理能力を備える新型デュアルコア プロセッサ『POWER6』を発表した。POWER6 は、動作クロック4.7GHz 時に従来版の『POWER5』とほぼ同じ消費電力のまま、2倍の処理速度を実現すると IBM は説明した。
IBM によると、トランザクション処理能力を測定する『TPC-C』ベンチマークや、『SPEC』ベンチマークによる Java 性能など、4つのベンチマークテストで、POWER6 は前例のない最高性能を記録したという。
IBM は6月8日から、ミッドレンジサーバー『IBM System p 570』に POWER6 を搭載して出荷を開始する。同システムの最小構成価格は6万ドルだ。また同社は来年にかけて、POWER6 を備えるハイエンドサーバー、ローエンドサーバー、ブレードサーバーの出荷も計画している。
IBM は競争的な優位性として、POWER6 を用いた同社の2コアから16コアシステムの1コアあたりの性能が、Hewlett-Packard (NYSE:HPQ) の『Superdome』と比べて、TPC-C ベンチマークテストで3倍になると説明した。POWER6 プロセッサは、Hewlett-Packard (HP) のサーバー製品が備える最新の『Itanium』プロセッサよりも3倍近く速い。
ほかにも IBM は、POWER6 の性能的な優位性として、毎秒300ギガバイトという処理帯域幅を挙げている。これは、500万曲からなる『iTunes Store』の全楽曲を約60秒でダウンロードできる能力に相当し、HP の Itanium に比べて30倍の速さだと IBM は説明した。
IBM はさらに、サーバーの統合と仮想化によるコスト削減/省エネ/空間の節約について、多くの企業が抱いている関心にも訴求したい考えだ。同社は System p 570 を、「世界で最も強力なミッドレンジ統合システム」と位置付けている。その一例として、IBM の計算によると、Sun Microsystems (NASDAQ:SUNW) の『Sun Fire V890』システム30基を単一ラックの System p 570 に集約することで、年間消費電力コストを10万ドル以上節約できるという。