![]() ![]() ![]() ![]() ハードウェアがサービスの質を決める!?この記事のURLhttp://japan.internet.com/webtech/20070525/6.html
著者:佐藤剛宣
国内internet.com発の記事
このコラムでは、経営者やハードウェア導入を行う意思決定者をメインターゲットにして書いていきます。もちろんもっとハードウェアのことをよく知ろうというエンジニアにも楽しんでもらえる内容にしたいと思いますが、それほど深くは技術的な詳細に踏み込むことはしません。
ちなみになぜ意思決定者にこんなハードウェアの話題が向いているのかというと、データベースアプリケーションにとって、ハードウェアは言ってみれば会社で、ソフトウェアは従業員のようなものだからです。そしてハードウェアの技術的な進歩はソフトウェアに比べると非常にゆっくりとしているので、技術的な側面から全体を眺めるには、ハードウェアからの視点の方が便利だからです。 ハードウェアの進化から取り残されたもの 今回は、ハードウェアの進化の歴史をちょっと振り返って、面白い事実をご紹介しましょう。ここ15年のハードウェアの進化は目覚しいものがありました。CPU の処理速度、メモリの処理速度に容量、ハードディスクの容量や転送速度など、通常我々が目にする数値は、1990年当時と比較すると、1,000倍にも上り、ものすごい進化を遂げてきたことが分かります。 ところが、アプリケーションによっては速度が向上していないことにお気づきでしょうか? もしくはコンピューターが固まったように、極端に速度が遅くなることはありませんか? 実は、これらのハードウェアの進化から取り残された部分があるのです。それは、ハードディスクのシークタイムです。これは驚くべきことに、技術的には1956年から変わっていないもので、同じように90年当時と比べても、数倍しか速度が上がっていません(Tom’s Hardware, 15Years Of Hard Drive History より)。つまりほとんどの部分は飛行機のような速度になってしまったにもかかわらず、これだけは自転車のような速度のままなのです。 ハードディスクというのは、レコードのような構造をしています。ぐるぐる回転する円盤の上で、針が動いてデータを取り出します。これを聞いただけで、いかにアナログな仕組か、ご想像いただけると思います。確かに、これまではハードディスクの容量を増やす方向に技術革新が進んだのは事実ですが、このアナログな仕組は、物理的な性能限界にぶつかっていると言われており、今後も大幅な速度向上は見込めないのです。 ハードウェアがサービスの質を決める!? つまり代表的で、最もよくある性能ボトルネックの事例としてのこのシークタイム問題は、データベースアプリケーションと切っても切れない関係にあるのです。そうなると、ただ単純に高価なハードウェアを導入したからといって、この部分が性能ボトルネックである限り、問題は解消されないことが分かると思います。その場合にはひょっとすると、機能を削り、ひいてはサービスを削り、性能要求を満たしているかもしれません。となると、ハードウェアというのも、ないがしろにできない、そう思ってきませんか? 次回からは、このようにハードウェアの一部分に的を絞り、問題とそれに関するデータベースの仕組み、その解決策などを解説していきます。
記事提供:db4objects
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