IBM、『Cell』プロセッサの開発者カンファレンス開催へIBM (NYSE:IBM) と ジョージア工科大学コンピュータ学部は5月31日、IBM のプロセッサ『Cell Broadband Engine』(Cell/B.E.) の応用に関し、初の開発者向けカンファレンスを開催すると発表した。Sony の家庭用ゲーム機『PlayStation 3』も同プロセッサを採用している。
6月18日と19日の2日間にわたる同ワークショップを後援するのは、ソニー コンピュータ エンターテインメント (SCEI)、東芝、IBM の3社だ。この3社は共同で、IBM の『POWER』プロセッサを元に Cell を開発した。 またジョージア工科大学コンピュータ学部は、Cell/B.E. 搭載サーバー『IBM BladeCenter QS20』を初めて実務用に配備した大学の1つだ。同学部が設置したシステムは14枚のブレード構成で、合計28基の Cell を用いている。 Cell の代表的な応用例は PlayStation 3 だ。一般に、ゲーム機が製品ライフサイクルの途中でモデルチェンジすることはない。年月が経っても仕様が変わらないため、開発者は単一のプラットフォームでソフトウェアを作成できる。しかし、IBM は Cell を遊ばせておくつもりはない。 IBM の Systems and Technology グループでディレクタを務める Hina Y. Shaw 氏によれば、IBM は Cell の能力を継続的に向上させていくロードマップを策定済みだという。2008年に予定しているアップデートでは、倍精度演算処理やメモリサポートの改善、BladeCenter システム用の最適化などの機能を盛り込む。 しかし Shaw 氏は、Cell が汎用プロセッサではないと付け加え、取材に対して次のように語った。「現在のところ、われわれが Cell に与えている道筋では、リアルタイムの画像処理や大量のデータ処理など、Cell をアクセラレータとして活用する演算処理主体の特定アプリケーションが登場してくるだろう、ということだ。Cell 向きではないアプリケーションは、『p series』や『x series』など、汎用の対称型マルチプロセッサ (SMP) システムが担う」 IBM が今回のカンファレンスで目指しているのは、業界の指導的立場にある人々や教育関係者、そして Cell に関係するパートナー企業が一堂に会して、Cell 技術の発展と普及を支える新たなツールや機能を開発するために、何をなすべきかという考え方を共有することにある。 Shaw 氏によると、家庭用ゲーム機に使用されているとはいえ、IBM は Cell プロセッサに、POWER プロセッサと競合しない形の大きな可能性を見出しているという。IBM は、最新 POWER アーキテクチャ プロセッサの『POWER6』を、5月21日に発表したばかりだ。 関連記事 最新トップニュース
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