Webテクノロジー2007年6月14日 11:10
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『Linux』カーネルは2つの『GPL』を併用?

この記事のURLhttp://japan.internet.com/webtech/20070614/12.html
著者:Sean Michael Kerner
海外internet.com発の記事
『Linux』カーネルのライセンスモデルを、まもなく策定作業が完了する『GNU 一般公的使用許諾契約』(GPL) の最新版『GPLv3』に移行すべきかという議論があるが、その1つの解決策は、Linux カーネルを『GPLv2』と GPLv3 の両ライセンスで提供することだ。

Linux カーネルの開発者らは、GPLv3 に対処する上で、この両ライセンス併用という方法を、可能性のある選択肢の1つとして議論している。

GPLv3 は、2006年の早い時期からドラフト版をもとに議論が始まっており、6月29日には最終版のリリースを迎える見通しだ。GPLv3 には、DRM (デジタル著作権管理) や特許に関する条項のほか、『Apache License 2.0』など他のオープンソース ライセンスとの親和性を高める新たな条項も盛り込んでいる。

Linux 生みの親 Linus Torvalds 氏は、GPLv3 に反対の立場を表明してきたが、Linux カーネルに二重のライセンスモデルを適用することについても、あまり前向きではない。Linux は現在、GPLv2 をライセンスモデルとして用いている。

「わたしは、GPLv3 が GPLv2 ほど良いライセンスだとは思わない。しかし、わたしは実利を重んじる人間でもある。ライセンスの異なるカーネルを2種類用意する事態と、その結果生じる軋轢を避けられるのならば、少なくともそこには GPLv3 採用の理由がある」と Torvalds 氏はメーリングリストに書いた。

GPLv3 策定作業を取り仕切る Free Software Foundation の創設者 Richard Stallman 氏は、GPLv2 と GPLv3 が必ずしも互換性を持つわけではないと述べている。

ただ、Linux で互換性のないライセンスを併用するのは珍しいことではない。GPLv2 は Apache License 2.0 と互換性を持たないが、Linux ディストリビューションに付属するアプリケーションは、両ライセンスを併用する傾向がある。

GPLv3 への完全移行は、『TiVo』など DRM 技術を組み込んだ消費者向け機器における Linux の使用を制限しなければならず、混乱をもたらし、特許許可が必要になる可能性がある。GPLv3 では、DRM でユーザーの自由を制限する用途に、GPLv3 ライセンスのアプリケーションを使うことを明確に制限している。

Torvalds 氏は、GPLv3 に対する姿勢を次のように語った。「わたしは、二重ライセンスについて、(技術的にもきわめて困難で) その可能性は薄いと見ているが、少なくとも理屈の上では可能だ。しかし、今のところ GPLv3 をライセンスモデルとして用いる実際的な理由は、1つも見出していない」

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