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2007年6月21日 11:40

“パソコン利用時のストレス”解消法

先日、「パソコン利用時のストレスに関する調査」なるものが発表されましたが、 なんと8割のユーザーがパフォーマンスに不満という結果でした。 そのうち7割弱の人が「動作が遅い」ことを理由に上げています。 さらにこの動作が遅い内容を掘り下げると、 パソコンやアプリケーションの“起動時間”が遅いということが主な原因になっています。

私は、Windows XP を初めて触った時、 その起動時間の早さと安定性に驚いたのを覚えています。 それが今では最大の不満要因になってしまっています。

確かに、アプリケーションはパソコンの最大性能を活用しようと進化するため、 パフォーマンスへの不満は決してなくならないでしょう。 ただここで問題なのは、“起動時間”の遅さであり、 実行時間の遅さではないということです。

前回の記事で、 ハードウェアの進化を振り返り、 大幅に性能をアップさせてきたと思われているパソコンの中で、 実はハードディスクだけはほとんど性能がアップしていない、 ということを紹介しました。 実は起動時間の遅さ(逆に言うと実行時間の早さ)の鍵はここにあります。

ハードディスクへのアクセスが大きなボトルネックとなっている今日では、 必要なデータを一気にメモリに持ってくることで、実行時の遅さを解消しています。 こうして“起動が遅い”という現象につながるわけです。 データベースを使用するアプリケーションのような場合、 事前にデータをメモリに持ってくることはできませんが、 よく使うインデックスや一度取得したデータはメモリにキャッシュしておくことで、 次回以降のアクセスを高速にしています。

こうして考えてみると、 ハードディスクへのアクセスをより高速化することができれば、 現在の不満がかなり解消されることが分かると思います。 そうした取り組みは実際いろいろなされていて、 サーバーやワークステーションではディスクアクセスを並列化することで、 ボトルネックを解消するのが主流です。 これは言ってみれば、電車の単線を複線にするようなものです。

一方パソコンの方では、フラッシュメモリを搭載したパソコンによって、 解消しようとしています。 有名なのは、SONY の VAIO TypeU です。

フラッシュメモリとは、 ハードディスクより約1,000倍高速なシーク処理が可能なハードウェアです。 iPod nano などの登場で、 従来非常に高価だったフラッシュメモリの価格が大幅に下落し、 最近では各メーカーがこのフラッシュメモリモデルを投入しています。

また、Intel は Roblson というハイブリッドなソリューションを発表しています。 まだ研究段階ですが、 起動は大容量のフラッシュメモリで行い、 ハードディスクの弱みを補おうというものです。

今日のコンピュータは I/O に制約されている、ということがよく言われます。 一般的なユーザーが抱える不満をひもとくと、 大企業の研究開発や新商品につながり、技術的な大きな課題が見えてきました。 理由が分かると、多少は不満も解消されたでしょうか?

また、こういった業界全体の話とは別に、 既存の技術を使って、自分に合った解決法を見つけ、不満を解消することも可能です。次回は、すぐに使えるハードディスク高速化、についてご紹介します。

記事提供:db4objects

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