IBM、『AIX 6』の公開ベータテストを開始IBM (NYSE:IBM) は12日、『UNIX』互換 OS の最新版となる『AIX 6』の公開ベータテストを開始した。このような形で AIX のベータ版を公開するのは、IBM としては初めての試みだ。また、この前日の11日には Oracle が、データベース製品の新版『Database 11g』の400以上におよぶ新機能を発表している。
AIX 担当プログラム ディレクタの Jay Kruemcke 氏によると、AIX 6 は、仮想化、セキュリティ、管理のしやすさ、ほぼ途切れることのない可用性といった点が新しくなるという。 AIX 6 は、ソフトウェアベースの仮想化技術『Workload Partitions』(WPAR) を採用し、負荷を集約する際に管理が必要になる OS イメージの数を抑制できる。Workload Partitions は、AIX 6 の動作中のインスタンス1つに複数のアプリケーションを集約できるようにする。 WPAR は OS を分割し、各部分に独自の IP アドレスを持たせる。また、システム資源の一部を AIX 6 のインスタンスが利用できるようにし、AIX 6 のカーネル資源と I/O を共有する。 Kruemcke 氏によると、エネルギー効率を高めることと、複数の仮想マシンの管理に伴うコストを削減することが狙いだという。WPAR は、AIX の既存仮想化技術『System Logical Partitions』を補完するものでもある。 WPAR 技術に基づく AIX 6 の新機能『Live Application Mobility』は、動作中の WPAR を、アプリケーションを再起動することなく、物理サーバー間で移転できるようにする。同機能の目的は、アプリケーションのパフォーマンスへの影響を最小限にすることだ。 セキュリティは今日、ほとんどの IT 管理者がデータセンター内で背負わなければならない重荷になっているため、AIX 6 では『Role-Based Access Control』を採用する。これにより管理者は、いわゆる「ルートでない」ユーザーに、システム全体への鍵は与えずに、一部の AIX 資源の管理を委任できる。管理者はアプリケーション データが安全だという安心感を、一方ユーザーはより大きな自由を得る 。 AIX 6 は、『IBM System p』『IBM System p5』『IBM eServer p5』『IBM eServer pSeries』といったサーバー製品のほか、『IBM BladeCenter』のブレード『JS21』やワークステーション『IntelliStation POWER』など、『POWER4』『PowerPC 970』『POWER5』『POWER6』『Power PC 970』プロセッサを搭載した IBM のシステム上で動作する。 AIX 6 は、現行の『AIX 5L』と完全なバイナリ互換性をもつ予定だ。IBM は、AIX 6 の発売時期を第4四半期と見込んでいる。 関連記事 最新トップニュース
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