米 Wyse、EarthSmart コンピューティング構想を立ち上げシンクライアントの米国 Wyse Technology は8月28日(現地時間)、「EarthSmart Computing」構想を発表した。この構想は、消費電力と e-waste(電気電子機器廃棄物)削減でコンピュータ業界に今できることについて、同社の顧客、パートナー、サプライヤー、そして米国政府や地方自治体の対話促進を目標としている。
Wyse Technology の社長兼最高経営責任者(CEO)、Tarkan Maner 氏は、次のように述べている。 「Wyse は、最も優秀なグリーンコンピューティング会社になれるよう大きく力を入れており、業界他社の模範になるべく最大の努力を払っている。これは、世界中の官民両組織に向けた長期的で持続性のあるエネルギーソリューションを作り出すなか、シンクライアントの役割が重要性を増していく、という最初の一歩にすぎない」 Wyse にとっては、可能な限り環境足跡を抑えた世界で最も環境に優しいシンクライアントの開発/製造継続が最初の一歩となる。同社の R&D 活動は、(どの PC やシンクライアントよりも)消費電力が少なく、従来の PC より動作時間が長く、リサイクルもしくは廃棄する部品の数を抑えるほか、ISO 14001、ROHS 認定、そして WEEE 指令といった最も厳しい環境基準を満たす製品開発を相変わらず重視している。 「環境対策」のカギを握るシンクライアント 現在、最新サーバーと組み合わせたシンクライアントの方が PC 単体よりも環境に優しく、PC とサーバーの組み合わせより大幅に優れていることは大半の人が知らない。 次の例を考えていただきたい。1,000人の PC ユーザーと同じく1,000人のシンクライアントユーザーが1台の中央サーバーの環境に1年以上接続されている。シンクライアントとサーバーを考慮に入れると、シンクライアントの方は PC に対して環境面で以下のメリットがある。 ・ 使用エネルギーを毎年90%削減(シンクライアントの1万4851 kW に対し、PC は14万6661 kW) ・ 年間13万1810 kW を毎年削減 ・ (2006年12月の全米平均を0.0894ドルとして)電気使用料1万1,784ドルの削減に相当 ・ CO2 の排出量を毎年102トン削減 つまり、PC をシンクライアントと入れ替えると、ユーザーは10台あたり1トンの CO2 排出を減らせることになる。この例では、PC の冷却に別途必要な空調費を計算に入れていない。しかも、この空調がさらに CO2 を排出する。加えて、シンクライアントの方が6年後に埋立て処理される e-waste が PC より27トン少ない。その結果、二酸化炭素排出量が劇的に低下し、環境に非常に優しい技術ソリューションになる。 しかし、これは Wyse EarthSmart Computing にとって第一歩にすぎない。同社は今後も以下のように環境への影響が少ないシンクライアント技術革新をリードしていく。 ・Power over Ethernet(PoE)技術を活用するシンクライアントの開発により、シンクライアントにはイーサネットポートだけあれば専用の電源が不要になる。 ・ゼロクライアントコンピューティングモデルに向けた開発作業により、シンクライアントの機能を構成するローカルの OS やアプリケーションを格納する回路レイヤが排除される。また、ローカルに OS やアプリケーションがなくても完全な PC の使い勝手を実現できる一段とエネルギー効率の良いデバイスがユーザーの手に入る。 ・製品開発関連の問題解決を指導する Environmental Defense などの環境保護関連団体のネットワークを構築する。 Environmental Defense の上級副社長、David Yarnold 氏は、次のように述べている。 「気候変動やエネルギー消費量の問題に対するソリューションでは、技術革新が大きな部分を占めるようになる。大胆な構想により CO2 排出量と e-waste を削減することになる。われわれを待ち受ける課題は非常に大きいが、技術革新が重要なきっかけになる」 関連記事 関連テーマ 最新トップニュース
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