セキュリティ製品を手がける Secure Computing (NASDAQ:SCUR) の技術エバンジェリズム担当副社長 Paul Henry 氏は取材に対し、サンプルコードがなくとも、クラッカーたちが PDF の脆弱性を求めて嗅ぎ回る動機付けには十分だと指摘し、「(脆弱性) 発見の事実だけで、いずれ悪用されることになるだろうと思わざるを得ない」と述べた。
Henry 氏はこの脆弱性について、JavaScript をファイルに埋め込むことでウイルス対策ソフトウェアが検出できない可能性があるため、極めて潜行性が高いと語る。「現在の Web 2.0 の世界では、悪意のあるスクリプトを含め、ネットワークから受け取るすべてのものを検証することが重要だ」
Adobe はこの問題の存在を認め、取材に対して文書で次のように回答を寄せた。「当社と Petkov 氏は互いに連絡を取り合っている。われわれは現在、潜在的な問題について調査を進めており、この作業が完了次第、セキュリティ情報サイト『Adobe Security Bulletins and Advisories』を通じ、より詳しい情報を公開する予定だ」
現時点において Adobe と Secure Computing は、いずれも同じ内容の回避策を勧めている。それは、不明な送信元から届いた PDF ファイルはもちろん、既知の送信元から届いた場合でも予期しないファイルならば、送信者に再確認を取るまで開いてはならない、というものだ。