【今週の Web ミミズク】バーチャライゼーションも色々“バーチャライゼーション”、すなわち仮想化。
実験的な色彩の強かった仮想化関連製品が、 いきなり表舞台に出てきた…、感じがする。
BEA Systems が「BEA WebLogic Server」の仮想化版として、 「WebLogic Server Virtual Edition」を昨年末に発表したが、 これは、 「標準的な OS を用いずに、Java アプリケーションが直接ハイパーバイザー上で稼動」できるよう支援するアプリケーションサーバーで、 つい最近、「WebLogic Server Virtual Edition 9.2」として、 日本でも出荷開始された。 WebLogic Server 9.2 にソフトウェア コンポーネント「Liquid VM」を実装したもので、 Liquid VM は、 VMware や XenSource によるハイパーバイザと連携、 標準的な OS なしで Java アプリケーションの稼動に必要な機能を代行するもの。
一方、 すでに仮想化製品メーカーとしてその名前が定着した VMware 日本法人は9月中旬、 デスクトップ仮想化製品「VMware Workstation 6」日本語版を発表しているが、 これは業界で初めて、Vista やマルチディスプレイモニター、 USB 2.0 デバイスをサポートする製品だ。 Vista をゲスト OS としてもホスト OS としても使用でき、 1つの仮想マシンを複数のモニターで、 あるいは複数の仮想マシンを別々のモニターで表示できる。
オープンソース出身の SWsoft もほぼ同時期、 OS 仮想化ソフトウェア「Virtuozzo」4.0β版を発表したが、 こちらはデータセンター向け。 Virtuozzo はハードウェアを仮想化するのではなく、 ひとつの Windows もしくは Linux OS インスタンスを、 仮想環境あるいはコンテナに動的に分割するもの。 数十から数百単位のコンテナを、 実際のハードウェアで即時かつ自動で活用できる。 気になるのは仮想マシンの管理や、 仮想マシンで使用するソフトウェアのライセンス料金だ。
ソフトウェア最大手の Microsoft は、 「System Center Virtual Machine Manager 2007」を開発中で、 11月には小売パッケージとして正式発売となる予定。 ライセンス料金に関しては、混乱気味だ。 仮想アプリケーションまたは OS は、 単一のマルチプロセッサまたはマルチコアプロセッサで同時に複数稼動できるので、 現状の CPU ベースのライセンスモデルだと、 混乱が起きる。 それに、 より多くのプロセッサに作業負荷を分散するという仮想化のメリットが、 このライセンスモデルでは生かしきれない。 BEA では、 独自の解決策として、 WebLogic Server Virtual Edition ではインスタンス ベースの課金モデルを採用した。この場合のインスタンスとは、 Java 仮想マシンで動作する WebLogic Server のコピーのことだ。
一方、 Virtual Iron Software が発表した仮想化ソフトウェア パッケージ「Virtual Iron Version 4」は、 手ごろで簡単な方法で仮想化を目指したい中小企業向け製品だ。 少しだけ試したい、本格的に使いたい、徹底的に活用したい、 3種類のユーザーに向けたエディションがあり、 おそるおそるにでも仮想化の潮流に乗りたい、ユーザーの気分をよく汲んでいるのだろう。 関連記事 最新トップニュース
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