画像認証システム「CAPTCHA」を視覚障害者支援に活用カリフォルニア大学サンディエゴ校 (UCSD) の研究者たちが、インターネットユーザーの頭脳を寄せ集めて巨大な人間グリッドを作り、「CAPTCHA」を解読するのに浪費されている時間を社会変革のために有効利用することを計画している。
インターネットをよく利用する人にはたぶん見慣れたものだと思うが、CAPTCHA というのは、歪んだ文字や線を含む、判読が難しい画像のことで、Blog にスパムを投稿していくボットなどを邪魔するためのものだ。Blog やオンラインフォーラムでは、投稿者が人間であって自動プログラムではないことを確認するため、わざと読みにくくした文字列を表示する CAPTCHA が広く使われている。理屈の上では、人間は CAPTCHA の文字列を読み取って入力することができるが、自動プログラムにはそれができないので、判別できるというわけだ。 CAPTCHA の文字列を読み取るのにかかる時間はほんの数秒かもしれないが、数百万人のインターネットユーザーが CAPTCHA に対応している時間を合算すれば、数百時間が浪費されていることになり得る。 『Soylent Grid』プロジェクトは、そういった浪費される時間を、障害者支援技術アプリケーションのための画像認識に使おうとするものだ。 1973年に公開された Charlton Heston 氏主演の映画『Soylent Green』とその中の「Soylent Green の原料は人間だ!」という有名なせりふに因んで名付けられた同プロジェクトは、通常なら CAPTCHA の解読に浪費されてしまう時間を有効活用する方法の開発にすでに取り組んでいる。 インターネットユーザーが CAPTCHA に費やすわずかな時間を活用した Soylent Grid プロジェクトの最初のアプリケーションが『GroZi Shopping Assistant』だ。これは、買い物時に店内で目的の品物の置いてある場所を見つけるという、視覚障害者にとっては難しい作業を支援するプログラムだ。 California Institute of Telecommunications and Information Technology (CalIT2) と UCSD の Computer Science and Engineering 学部の協力により、GroZi では、Soylent Grid プロジェクトを利用し、視覚障害者が撮影した画像をインターネットユーザーに送る。インターネットユーザーの力を借り、視覚障害者はそれらの画像から目的の品物の場所を見つてもらうという仕組みだ。 GroZi は、カメラと聴覚/触覚フィードバックを備えるウェアラブル システムと、視覚障害者が利用可能なインターフェース、およびコンピュータを用いた視覚に基づく物体認識ソフトウェアを使用している。 関連記事 最新トップニュース
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