サン、移動する仮想化データセンター「Project Blackbox」を日本初公開
サン・マイクロシステムズは12日、輸送コンテナにサーバーやネットワーク基盤機能を搭載し、移動可能な仮想化データセンター「Project Blackbox(PBB)」を日本初公開した。
PBB は一度構築すれば、どこにでも実装が可能なモジュラー型であることが特徴だ。ISO 標準の20フィート輸送用コンテナを外装として採用し、車両、鉄道、船、航空機などで容易に移送ができる。 コンテナ内では、約15平方メートルのスペースに320U 搭載可能だ。「既存のデータセンターと比べて、10分の1のスペースに同じキャパシティーのものを搭載できる」(同社システムズ・ビジネス統括本部 主幹部長 馬場寿氏)。必要条件を満たした製品であれば、他社製品のサーバー、ストレージ、ネットワーク環境の搭載も可能だ。参考までに、条件は幅48.26cm、奥行き78.1cm であること。また、ケーブル、ベゼル、ハンドルを含み、吸気が前面から背面方向であることだ。 最大250台のサーバー、7TB のメモリ、2ペタバイトのストレージが搭載可能で、最大1万人のデスクトップユーザーを同時に処理する能力を備える。性能は4.5テラフロップで、世界のスーパーコンピュータの性能ランキング「TOP500」以内に相当するという。 また、従来のデータセンターの6kW の4倍にあたる、ラックあたり25kW まで電力供給を可能にしている。さらに、冷却コストを40%削減した。 設置条件は、(1)入力電力が3相200V、(2)冷却水が18度から22度(水道水で可)、(3)ネットワークが標準オプションで、Ethernet、Fibre、iSCSI、InfiniBand など、(4)スペースが平地に最低約9m×5.4m あること。サンでは、倉庫内やフェンスで囲われた駐車場などを想定しているが、屋上などにも設置可能だという。 「来年明けの早い時期に製品を発表する予定で、事業目標は2〜3年に数十台」(代表取締役社長 末次朝彦氏)。価格は1億円弱になる見通しだ。なお、この価格に冷却装置および発電機は含まれない。 想定する利用は、(1)DC 拡張や統合・ディザスターリカバリなどの増強、(2)DC 移行、臨時 DC、短期プロジェクトなどの暫定利用、(3)災害回避、政府・軍用、石油・ガスなどの特殊用途、(4)急成長サービス、ASP、サービスプロバイダなど大規模ネットワークサービス――など。 現在、早期評価版として、米国の Stanford Linear Accelerator Center、ロシアの Mobile TeleSystems(Russia Modular billing node)が利用しているとのことだ。
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