MontaVista がキャリアグレード Linux の新版を発表IT ユーザーの中でも、電気通信事業者はリアルタイムのパフォーマンスと最高レベルの信頼性を要求するため、世界中で最も条件が厳しい。この分野について MontaVista Software は、いよいよ『Linux』のための市場となりつつあると見ている。
同社は14日、『MontaVista Linux Carrier Grade Edition 5.0』(CGE 5.0) を発表した。新版では、すでに定評のあるリアルタイム性とスケーラビリティをさらに強化したという。 MontaVista で通信および携帯電話事業者マーケティング担当ディレクタを務める Dan Cauchy 氏は、取材で次のように話している。「NTTドコモでは1年半前から Carrier-Grade Linux を採用しているが、『9が6つ並ぶ』(99.9999%) 信頼性の高さだという。つまり1年半でダウンタイムが13秒に満たなかったということだ。これこそが Linux の大きな力だ」 これだけでも Carrier-Grade Linux の素晴らしさに目を見張るが、Cauchy 氏は、新版ではその性能を誇れる理由がさらに増えていると自信を見せる。 CGE 5.0 は、『Linux カーネル 2.6.21』をベースに複数の改善機能を先行して取り込み、リアルタイム性能を向上させている。また、新版では GNU プロジェクトのコンパイラ『GCC 4.2』を組み込んで、アプリケーション性能も同様に向上していると Cauchy 氏は話す。 Cauchy 氏によると CGE 5.0 は、リアルタイムのアプリケーション パッチ処理機能を組み込んだ初の Linux ディストリビューションだという。同機能によりユーザーは、再起動することなくバイナリのパッチを実行中のシステムに適用できる。 同機能は GPL ライセンスの下で提供される見込みだが、主流の Linux カーネル (kernel.org) に採用されることは期待できない、と Cauchy 氏は話す。というのは、同機能は低いレベルのカーネルアイテムの多くに影響を及ぼす可能性があり、主流カーネルに組み込むにはあまりに困難が多いからだという。 CGE 5.0 にはもう1つ新しい機能がある。それは『Microstate accounting』と呼ばれる報告機能で、CPU リソースの利用状況をより正確に測定できる。Linux に共通する問題の1つは、データが統計サンプリングをベースにしているため、一般に CPU リソースの利用状況が正確に掴めないことだ、と Cauchy 氏は述べている。 関連記事 関連テーマ 最新トップニュース
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