業界によっては、OS が「高速」なだけでは十分ではない。それに対して、リアルタイム OS (RTOS) のうたい文句は、応答時間が常に予測可能なことだ。Novell が27日にリリースした『SUSE Linux Enterprise Real Time 10』の狙いもそこにある。
折しも、主流の Linux カーネル (kernel.org) にはリアルタイム機能の搭載が急速に進んでいる。オープンソースの新旧の競合他社が提供製品を増やし、プロプライエタリな RTOS に挑んでいるという重要な時期だ。
「SUSE Linux Enterprise Real Time 10 は、オープンソース コミュニティが作成した最新のリアルタイムコードをすべて搭載した上で、Novell が企業向けに強化したものだ」と、Novell の SUSE Enterprise Real Time 製品マーケティング マネージャ Kerry Kim 氏は取材に対して語った。
Kim 氏によれば、最新の Linux カーネル (kernel.org) には (CPUセットのサポートなど) いくつかのリアルタイム機能は搭載されているものの、Linux カーネルのこれまで割り込みができなかった部分をプリエンプティブにする preempt_RT パッチその他のリアルタイム機能は未搭載だという。
「オープンソースの Linux OS の進化を考えれば、独自のリアルタイムプラットフォームを求める顧客のニーズは常に存在するはずだ」と Kim 氏は予測する。
Novell が自社のリアルタイム OS に組み込んだ機能は、まだ主流の Linux カーネルには搭載されていないが、オープンソース ライセンスの下ですべて利用できると Kim 氏は述べた。そのため、あらゆるオープンソース ベンダーが似たような取り組みを行ない、Novell と同じことを実現できる可能性がある。
企業向け Linux 市場における Novell の主要な競争相手 Red Hat は、まだ独自の RTOS を正式発表していないが、その取り組みは続けている。