良くも悪くも IT 業界2007年の話題10選 ― パート5パート4に続き、IT 業界の2007年を振り返って、良くも悪くも最も目立った話題を紹介する。
9:今年最も矛盾していたこと ― 家庭のゲーム環境とデータセンターの消費電力 プロセッサメーカーの Intel と AMD は、繰り返し CPU の省電力化と省エネ性がもたらすデータセンターの運用効率改善を謳い続けてきた。 一方、AMD の高性能パソコン プラットフォーム『Spider』と Intel の高性能パソコン プラットフォーム『Skulltrail』では、ゲーム用途に最適な環境となるようビデオカードを4枚まで装着可能で、これらを並列動作させることができる。しかも、それぞれのカードの消費電力は200ワットだ。 省電力性を謳う一方で、消費電力の大きなプラットフォームを推進する。まさに、あちらと思えばまたこちらという具合だ。 同じことは家庭用ゲーム機にもあてはまる。『PS2』と『XBox』の消費電力は、ゲーム操作を行なっている最中が50ワットから60ワットで、ゲームが待機状態になると約半分に落ちる。ところが『PS3』と『XBox 360』では、ゲーム操作を行なっている最中に200ワットの電力を消費し、ゲームが待機状態になっても約160ワットの電力を使用する。消費電力が約20ワットの『Nintendo Wii』だけが、省エネの優等生だ。 パソコン用ビデオカードの消費電力は増加の一途を辿っており、最大のものでは300ワットにも達する。ゲーマーはデータセンターの管理者と異なり、電気代など気にしない (おそらく親が支払うためだろう)。今ゲーマーたちは、とてつもない高画質と要求仕様の高さで話題のゲーム『Crysis』を快適に動かすため、パソコンに4枚のビデオカードを差したがっている。こうして増える消費電力は、家庭の白熱電球を電球型蛍光ランプに変えても相殺できない。 パート6に続く。 関連記事 最新トップニュース
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