|
『Storm』ワームをしのぐ新たなボットネットが台頭スパムをまき散らす改良型ワームが、インターネット上の最も厄介なボットネットとして生き残っている『Storm』ワームをしのぐ様相だ。しかし、実際にはそうならないかもしれない。ここに、マルウェアがどのように進化するか予測する際の不確実性がある。
問題のワームは『Nugache』で、Storm が登場する以前から出回っていたが、特別強力なワームだとか、広範囲に蔓延しているワームとしては認識されていなかった。 しかしここ数週間で、セキュリティ製品ベンダー Secure Computing の研究者は、Nugache の改訂と更新が進み、多くの点で Storm と同程度の強い力を持つようになったことに気づいた。 Nugache と Storm はどちらも「ボットネット」を構成するワームで、これに感染したコンピュータのネットワークから、何百万もの受信者に対してスパムがばらまかれる。 両方とも、キーロガーなどの危険性が高い内容物を伝送するよう、容易に修正できるが、一義的な機能はスパムをばらまくことにある。スパマーはこれらボットネットの能力を調達し、株価操作詐欺、住宅ローンの提案、あるいは性的能力を高める薬品販売などのメールを送信する。 また、どちらも攻撃対象の騙されやすさにつけこみ、人々にコードをダウンロードするよう仕向ける例も多い。一般的に、ユーザーが悪質コードへのリンクをクリックしたり、スクリーン セーバー、コーデック、Eカードを装ったファイルをダウンロードすると、ユーザーのシステムが Storm や Nugache に感染する。 共同歩調をとった根絶の試みにもかかわらず、Storm はしぶとく生き残った。Nugache の台頭を助長している理由として、Storm ワームのオペレータがボットネットの規模を縮小し、それを部分的にスパマーに売り払った結果、分断化が進んでいるとの見方もある。 Secure Computing によれば、その一方で、Nugache のオペレータが Storm によるボットネット利用価格を大幅に下回る金額をスパマーに提示し、その隙間を埋めているという。 Secure Computing の研究者向け技術エバンジェリズム担当副社長 Paul Henry 氏によると、「ハニーポット」用の Eメールアドレスに、Nugache のオペレータから売り込みが入り始めたという。ハニーポットとは、スパマーにこちらが誰なのか悟られることなく、スパマーからのメールをおびき寄せるよう設定したメールアカウントだ。 Henry 氏は取材に対し、次のように語った。「Nugache のオペレータたちは、Storm の能力を見事にコピーした。配信の拡大を促すため、彼らは格安の値段を設定している。こうした値付けは、Storm のオペレータからビジネスを奪うためのもので、技術的な能力は Storm と同等だ。彼らは現在、ボットネットを売る安売り大型スーパーマーケットといった存在だ」 関連記事 関連テーマ 最新トップニュース
|
|