従来手法に回帰するスパマーたちセキュリティ対策製品大手 Symantec の最新調査報告によると、スパムとの戦いはまだ続くものの、2007年に台頭したスパム手法の多くは、以前からある有効な手法に取って代わられ、消え去りつつあるという。
だが新しい傾向もある。その1つは、スパムの主要発信地が米国からヨーロッパに移ってきたことだ。 Symantec によると、住宅ローンやバイアグラの広告など、今や驚くことにインターネットを行き交う Eメールの78.5%を占めるスパムは、長きにわたりウイルスに感染した米国内のコンピュータから、大量に送出されてきたという。 だがその状況が、2007年後半に変わった。昨年8月の時点において、米国発信のスパムは全体の46.5%で、ヨーロッパ/中東/アフリカ (EMEA) 発信のスパムは30.6%だった。それが今年1月には、EMEA 発信が44%、米国発信が35.1%へと変化した。 Symantec の Antispam Engineering グループでエグゼクティブエディタを務め、今回の報告書の編集者でもある Doug Bowers 氏によると、ヨーロッパにおいて、ブロードバンドの増加、セキュリティ ソフトウェア配備数の少なさという2つの状況があり、そのためこのような変化を招いたという。 Bowers 氏は取材に対し、次のように語った。「ブロードバンド接続が普及するにつれて、ボットネット構成要素として狙われる潜在目標の数も増える。ヨーロッパでは、ブロードバンドが急増した一方で、セキュリティ ソフトウェアの導入が遅れている」 スパムの種類にも、とくに添付ファイルの使用法という点で、変化が見られた。2006年に登場した画像スパムは、PDF スパムや MP3 スパムなどの登場と共に減少した。しかし後者も決して本格的な大量まん延に至っていない。 Bowers 氏は、この傾向についても自説を持っている。 同氏は次のように述べた。「スパムフィルタが優秀になったため、スパマーたちは (画像スパムを) 見限ったのだと思う。スパマーたちは利口で、結果を比較評価して、悪用可能な新たな欠陥を探し回っている」 Symantec によると、1年前にはスパムの52%が画像スパムだったが、今やその割合は8%に過ぎないという。 画像スパムが過去のものになり始めた理由の1つは、多くのスパマーたちが、すでに有効性を確認済みの手法に立ち返りつつあるためだ。その手法とは、リンク付きのスパムを送り、受信者がそのリンクをクリックするものと期待する方法だ。 増加傾向にあるスパム形式の1つとして、Google の検索サービスを利用するリンクを送るというものがある。受信者がリンクをクリックすると、直接スパマーのサイトに繋がってしまう。 関連記事 最新トップニュース
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