IBM が発表したのは、4コアプロセッサを搭載した新製品『System z10』だ。システムのパフォーマンス倍増を実現しつつ、消費電力を大幅に削減したという。
同社メインフレームの System z シリーズとしては、今回が2005年以来のメジャー アップデートとなるが、IBM は同社が「商用スーパーコンピュータ」と呼ぶ System z10 発表会見のなかで、アナリストや報道陣に対してデータセンターにおける作業負荷が指数関数的に増加している状況に対応する製品だと語った。
IBM のソフトウェア担当副社長でグループ エグゼクティブを務める Steve Mills 氏は、「われわれは今、情報技術の進化という意味で、業界が重要な変化の時期にさしかかっていると思う」と述べた。
IBM の技術開発担当副社長 Rod Atkins 氏は、今後数年でデータセンターの電力費用が6倍に増大するとの予測を示し、「そろそろ限界に達しようとしている」と述べた。
Atkins 氏によると、エネルギー問題の壁が迫る状況を受け、IBM は2010年までに消費電力量および炭酸ガス排出量を増やすことなく、企業のコンピューティング環境の性能を2倍にする目標を設けたという。その目標達成に向けて IBM が立ち上げたのが、昨年5月に発表した『Project Big Green』で、z10 の設計は同プロジェクトの一環として実現した。
z10 は、64ビットの4コア アーキテクチャを採用しており、処理能力としては一般的な x86 アーキテクチャのサーバー1500台分に相当するという。そしてこれら x86 サーバー群と比べて消費電力と設置床面積を最大85%削減し、より効率的なデータセンター ソリューションを企業にもたらす。