わずか数週間前に『Windows Vista Service Pack 1 (SP1)』をリリースした Microsoft だが、旧版 OS の『Windows XP』について、販売期間の延長を決めた。
それは、「超低コストパソコン」(ULCPC) という新しい種類のノートパソコンが出現したことにより、当面のところ旧版の XP を残すことに経済的な旨みが生まれたためだ。一般に ULCPC は、Vista を運用できるほどの性能を持っていない。
Microsoft の Windows クライアント製品担当ディレクタ Kevin Kutz 氏は取材に対し「この (ULCPC という) 区分はまったく新しく、実に興味深いものだ。われわれは ULCPC 牽引の支えとなりたい」と語った。
ULCPC の概念は、MIT の Nicholas Negroponte 氏が示した『One Laptop Per Child』(OLPC) 構想など、Microsoft と関係のない取り組みに由来する。開発途上国でパソコンの価格を低く抑えるために最初に登場したのは、『Linux』搭載のノートパソコンだった。
しかし Microsoft はすぐに、Windows でこのようなパソコンができないかと、パソコンメーカーに呼びかけ始めた。アナリストらは、今のところ Vista では大きすぎ、価格も高いため、この種のパソコンに搭載するのは無理だと指摘しているが、XP ならばそれが可能だ。
ただ Microsoft の予定では、2008年6月30日をもって直接的な OEM および小売チャンネルを通じた XP の流通が終了することになっている。その後 XP は、一部システム ビルダーを通じて提供が続くが、それも2009年1月31日をもって終了する。
そこで Microsoft は3日、『XP Home Edition』の販売終了予定を延長した。一時的な延期措置がとられたのは、同エディションのみだ。同社によると「ULCPC 用の Windows XP Home の販売は、2010年6月30日か、次期 Windows の発売1年後のどちらか遅い方まで継続する」という。
次期 Windows とは『Windows 7』のことで、今のところ2010年以降に発売を予定している。