ルーターをアプリケーション サーバーとして利用する Cisco の『APX』ネットワーク機器とサーバー設備は、異なる種類のハードウェアだと思われているが、これからはそうでもなくなる。
ネットワーク機器大手 Cisco Systems は10日、『Cisco サービス統合型ルーター (ISR)』で他社製のアプリケーションを利用できるようにすることを発表した。これにより、Cisco ISR は『Linux』ベースのアプリケーション サーバー プラットフォームとしての役割を果たすことになる。また、『Cisco Wide Area Application Services (WAAS)』においても他社製のアプリケーションが利用可能となる。何百万台も配備されている Cisco のネットワーク機器がアプリケーション サーバーとして利用可能になるため、この動きは多方面に影響を与える可能性がある。 Cisco のネットワークシステム担当シニアディレクタ Inbar Lasser-Raab 氏は取材に対し、同社はかなり前から、ISR をサードパーティのアプリケーションに開放することを目指していたと述べた。 Lasser-Raab 氏は、「支社クラスの組織がビジネスモデルを構築する方法を、当社は変えつつあると本気で思っている」と述べた。これは、別に大げさな言い方というわけではない。Cisco は、これまでに400万台以上の ISR を販売しており、その結果として、今回の取り組みの対象となる大規模な顧客基盤を有している。 正式には『Cisco Application eXtension Platform (AXP)』と呼ばれる今回の取り組みは、Cisco のルーター上でアプリケーションを運用するためのハードウェアとソフトウェアで構成されている。ハードウェアは、ISR 本体に増設するモジュール、あるいは ISR のマザーボードに接続するドーターボードとして提供される。 また、ソフトウェアの部分では、基幹 OS として Linux を採用する。Cisco のネットワークシステム担当マネージャ Joel Conover 氏によると、AXP で利用するのは、同社が『Cisco Hardened Linux』と呼ぶバージョンの Linux だという。 AXP は一見すると、これまでに Cisco が手がけてきたものと異なる取り組みのように思えるが、同社は Linux に精通した企業なのだ。Lasser-Raab 氏は、次のように述べている。「当社が Linux プラットフォームを手がけるのは今回が初めてではない。さまざまなサービスを提供するネットワーク モジュールの中にも、Linux をベースとしたものがある。したがって、当社は同じ Linux を実際に用いて、そのようなモジュールに当社独自のサービスを実装している。AXP では、それを顧客やパートナーが利用できるようにしようとしているだけだ」 関連記事 関連テーマ 最新トップニュース
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