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2008年6月2日 09:00

VIA、低消費電力『Nano』で Intel と AMD に勝負

著者Andy Patrizioオリジナル版を読む海外海外発
台湾の半導体メーカー VIA Technologies は長年、デスクトップおよびノートパソコン市場で Intel や AMD と競争してこなかった。しかし同社は今、超低消費電力でありながら、負荷がかかることで悪名高いシューティング ゲーム『Crysis』さえ実行できるプロセッサで彼らに勝負を挑もうとしている。

VIA Nano』プロセッサ (開発コード名『Isaiah』) は、64ビット対応スーパースカラーの x86互換シングルコア プロセッサで、熱設計電力は5ないし25ワットと、Intel や AMD のどの製品と比べても大幅に低い。

VIA はこれまで、『VIA C3』や『VIA C7』など、超小型端末および組み込み市場に特化した x86互換プロセッサを手がけていたが、Nano の投入によって、低価格ノートパソコンおよびデスクトップ パソコン市場でも勝負できると考えている。

「当社はこれまで C7 で小型ボードや小型 ATX に注力してきたが、市場規模はそれほど大きくなかった。しかし、Nano によって、はるかに規模の大きいメインストリームのパソコン市場に挑めるようになる。Nano はパフォーマンスが非常に高く、消費電力にも優れるため、市場で競争できるチャンスがある」と、VIA の国際マーケティング担当副社長、Richard Brown 氏は取材に対して語った。

Nano 製品ファミリには、800MHz のフロントサイド バスを備え、熱設計電力が25ワット、1.8GHz で動作する『L2100』プロセッサから、熱設計電力をわずか5ワットに抑え、1.0GHz で動作する『U2300』まで、5つのモデルが揃っている。また、C7 ファミリ製品とピン互換性があるため、既存の C7 搭載システムを Nano にアップグレードして、パフォーマンスを2〜4倍向上させることが可能だ。

調査会社 Jon Peddie Research の社長 Jon Peddie 氏は、Nano のプロセッサとしての優秀さでは勝負できると思うが、「Intel や、Intel ほどではないにせよ AMD がマーケティングに投じられる費用に対抗していくという点では、VIA が勝負できるのか現時点では不明だ」と語った。Intel と AMD は、事実上 OEM パートナーのノートパソコンと共同マーケティングを行なっているが、VIA にはそのような金銭的余裕はない。

しかし、純粋に技術面から見れば Nano には可能性があると Peddie 氏は見ている。「Nano は有力な競合製品だと思う。そもそも、クアッドコアなど本当に必要だろうか。答えはノーだ。ではデュアルコアなら? それも疑わしい。Nano を搭載すれば、間違いなく今より小さく、薄いノートパソコンを作れる。ただし、OEM メーカーが実際にそうするかどうかはまた別の問題だ」。Peddie 氏によれば、Hewlett-Packard (HP) が VIA のプロセッサを採用しており、Lenovo Group や Gateway など一部の OEM メーカーも Nano の採用を検討する用意があるようだという。

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