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2008年10月7日 13:20

『Linux』における『.NET』利用、いよいよ本格化か?

Novell が後援する『Mono 2.0』が6日に正式リリースを迎えた。Microsoft のアプリケーション開発実行環境『.NET Framework』の、『Linux』プラットフォームにおける普及に大きな弾みをつけるものだ。

Mono は、Linux 上で動作する『.NET』開発プラットフォームをオープンソースで実装するプロジェクトで、Novell が出資している。Mono と .NET Framework の差異は、今回リリースされた Mono 2.0 でさらに少なくなった。

Mono 2.0 は、Microsoft の『.NET Framework 2.0』と互換性を持つが、.NET Framework の最新版には完全対応していない。しかし、.NET アプリケーションを Linux 上で動作させることを目的とした Mono の取り組みは重要だ。

Mono プロジェクトを率いる Miguel de Icaza 氏は取材に対し、「われわれはいくつかの分野で確実に追いつきつつある」と語った。

De Icaza 氏によると、Mono プロジェクトでは .NET 開発者がどの要素を利用しているのか実際に特定する作業を行なってきたという。『Mono 1.2.3』のリリース以来、既存の .NET 実行ファイルを検証し、実行に必要な .NET の要素を判定するために、『Mono Migration Analyzer』(MoMA) ツールが提供されている。

「MoMA から得た統計データのおかげで、われわれは開発者たちが実際に利用しているものについて優先順位を付けることができる。ここで重要なのは、一部の API について、われわれは明確に開発を先送りしているということだ。たとえば、われわれが今まさに開発作業を行なっていないものの中には、『Windows Presentation Foundation』(WPF) がある」と、同氏は述べた。

WPF は、『.NET Framework 3.0』の仕様の一部で、かつて開発コード名『Avalon』としてよく知られていた。WPF は、開発者にグラフィックス サブシステムを提供するもので、『Windows Vista』と『Windows Server 2008』が搭載している。De Icaza 氏によれば、現時点で開発者たちは WPF を広く利用していないという。

Mono 2.0 には、WPF を現時点でサポートしていないということ以外にも問題がある。Novell の製品マネージャ Joseph Hill 氏は、MoMA 分析ツールを使ってアプリケーションを検証した結果、完全な .NET 対応としてエラーが生じることなく動作したのは、そのうちわずか50%だったと指摘した。とはいえ、50%でも Mono 2.0 にとっては進歩といえるだろう。Hill 氏によれば、Mono の従来版ではエラーが多かったため、この分析結果は10%という低い数字に留まっていたという。

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