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2009年3月25日 12:10

『Linux』カーネル 2.6.29、新マスコット『Tuz』を引き連れて登場

2009年の第1弾となる新しい『Linux』カーネルが公開された。23日に登場したカーネル 2.6.29 では、初期段階にある次世代の Linux ファイルシステムが加わった。そして、起動時に表示されるマスコットが一時的に新しいものに変更されている。

カーネル 2.6.29 は、2008年12月にリリースされたカーネル 2.6.28 の後継版であり、『WiMAX』に対応したことで、ワイヤレス オプションも充実した。この動きは、モバイル ブロードバンド技術に対する関心の高まりに対応しようとするものだ。

Linux は、『Unix』と肩を並べる OS として成熟し続けており、厳しい経済環境にある企業は、費用を抑えられる選択肢として Linux に注目している。

しかし、Linux の生みの親である Linus Torvalds 氏にとって、今回のリリースで最も注目すべきは、その新しいマスコットだ。

Torvalds 氏は、カーネル 2.6.29 のリリースを知らせる Linux メーリング リストへの投稿で、「最も目を引く変更は、ロゴを (一時的に) タスマニア デビルの『Tuz』に変えたことだ」と述べている。

今回、新しいマスコットに採用された Tuz は、タスマニア デビルのイラストで、Linux のロゴとしてお馴染みだったペンギンの『Tux』に代わって登場した。タスマニア デビルの窮状をより多くの人々に知ってもらおうと、Torvalds 氏が試験的に採用したものだ。Torvalds 氏は、1月に開催された Linux カンファレンス『linux.conf.au』に参加するためオーストラリアを訪れた際、ぬいぐるみの Tuz をプレゼントされ、タスマニア デビルのための慈善イベントに参加したことから、このデザインを採用した。

新しいマスコットはさておき、カーネル 2.6.29 は、Linux カーネルとしては初めて『BTRFS』ファイルシステムを備えたことにより、Linux の将来性を示している。

BTRFS ファイルシステムは、Oracle で Linux カーネル技術部門担当ディレクタを務める Chris Mason 氏が考案したもので、支持者らによれば、ファイルシステムの拡張性や性能を向上させるという。

BTRFS ファイルシステムはまだ活発に開発が行なわれている段階にあり、2.6.29 カーネルのリリースには、最終版としてではなく、初期試験を行なう意図で導入されている。そうした点で、BTRFS ファイルシステムは、他の Linux ファイルシステムと同様の開発経路をたどっているようだ。

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